表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/187

作戦を始めよう

今日で一周年!!バンザーイ!!バンザーイ!!バンザーイ!!

 さて、どう戦うか……反撃開始だ!と意気込んだのは良いものの、相手の魔法を防ぐ目処が立って居るだけでどう攻撃するべきか悩むところだ。

 単調な攻撃を繰り出したところで先程のラインハルトみたいに攻撃を躱されるだけだからな。


 それに、俺は魔法をいくらでも跳ね返してやるが、ルゥのアイテムに関しては有限だ。あまり悠長にはしていられないだろう。


 幸いにも狼は俺たちの事を警戒しているようで、中々攻撃してこない。しかしそれは、俺たちが攻撃を仕掛けた所で当たる事はないという事も指し示している。


 そう、ここに来て魔法使いがいないという事が響いて来ているのだ。あのオーラとかのせいで効くかどうかは兎も角、魔法による範囲攻撃を仕掛ける事ができたなら攻撃を当てる事は出来たはずなのだ。


 しかし、嘆いたところで仕方ない。無い物ねだりをしたところで何かが変わるわけじゃ無いからな。勝つ為には作戦を決めるしかないだろう。


 あと、逃げる事も一応視野に入れていたのだが、逃げた場合は流石になりふり構わず追いかけて来そうだ。逃げるって事は不利だと感じているという表れだからな。


 そんなに分かりやすいヒントを与えてしまっては、速さに劣るこのパーティではボコボコにされるに決まって……待てよ?


 弱みを見せると追いかけて来る。今までのモンスターのパターンからして、これは間違いないはず。ならばそれを逆手に取る事はできないだろうか。


 俺一人なら見せた隙をそのまま突かれてやられてしまうだろうが、今の俺は一人じゃない。二人の仲間がいる。これは……イケるかもしれない。



 作戦はこうだ。俺たちはまず、この狼から逃走を開始する。いや、正確にはそのフリをするというものだ。

 普通ならばこれをしてしまうと、フリとはいえ素早さに劣るルゥを置き去りにしてしまうことに繋がり、順々にやられてしまう事になる。


 なので、敢えて俺が一番最後尾を走る事となる。仲間を気遣っているように見えるだろうし、俺が一番後ろにいてもそこまで違和感は感じない筈だ。


 まぁ、そもそもそこまであの狼の頭が回るとは思えないけどな。あの狼は地球にいるような普通の獣と同じような思考回路してそうだし、単純に弱っているとでも思ってくれるんじゃないか?


 しかも、こういうのって作戦を遂行するよりその作戦を伝えることの方が難しかったりするんだけど、今はみんな近くにいる。伝えるのもイージーだ。


 追い詰められてるように見えて実は整っている環境。さぁ、覚悟しろ。やられる準備を整えておくんだな。




 そうして3……2……1の合図で俺たちは駆け出した。狼は獲物を逃すまいと思ったのか、はたまた本能的なものかは分からないが、俺たちに一歩遅れて走り始めた。


 やっぱりゲームだと分かっていても、俺よりも大きな巨体が走って襲いかかって来る様は恐ろしい。これ、怖いのが苦手な人だったらヤバイことになるのかもしれないな。

 一応そういう人向けの設定もあるらしいけど、俺も詳しくは知らない。ちょっと表現が柔らかくなるんだろうけどな。



 ……よし、俺を置いて二人は奥へ消えていった。この先で俺が作る隙の為に待ち伏せしてるはずだ。ちなみに俺は、奴が追いかけて来るのを遅らせる為にルゥから譲り受けたボムロックを使って、妨害している。


 それは、名前の通り投げつけると爆発させる事が出来るというものだ。しかし見た目の割に威力が無いらしく、人気がなかった事で安めに、しかもたくさん買い取れたらしい。


 安く大量に仕入れたりして、もう商人としての本領を発揮し始めてるなんて流石だよな。ちなみに、モンスターを狩る事で元手は集めたらしい。


 !!


 よし、二人の姿が見えたからそろそろだ……二人とも、やっちまぇえええええええええ!!!







読んで下さりありがとうございました!!

今日で投稿し始めて一周年。たくさんの方に読んでいただけて嬉しい限りです。


よろしければ、下の部分からブクマ、評価していって下さいませんか?作者の力になりますので…


これからもよろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ