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めちゃ強モンスター現る

あばばばばば!!?!?!?

初めてレビューを頂きました!嬉しいです嬉しいです嬉しいです!!!

ありがとうございます!!

 狼達を倒した俺たちは順調に先へ先へと進んでいた。勿論モンスターが次々と現れるのだが、次第に三人のコンビネーションも良くなって来たこともあり、レベルも上げつつ駄弁る余裕すら生まれていた。


 ビッグウルフと同じく今まで見たことがあるようなモンスターたちは複数で出てくることが多く、見たことがないモンスターはルゥがその特徴を教えてくれることで、危うげなく対処できているのだ。


 実は、最初方はラインハルトを警戒していたのだが、本当に反省したのか怪しい行動は一切行わず、純粋な戦力となってくれている。それのおかげで、バランスも取れていてある意味理想的なパーティだ。魔法はラインハルトの拳で代用できるしな。


 ん?……あ、そうそう、ラインハルトの拳はやっぱり魔法属性を含んでいるらしい。俺と同じく情報の重要性は分かっているのか、あまり多くは語ってくれなかったが。




 ……それにしても、もう少しかもしれないな。事前の情報では、そろそろ着きそうな気がするんだが…!?


 そんな事を考えていた俺の考えを嘲笑うかのような寒気が、俺に向かって突然襲い掛かってきた。もっと正確に言えば、今日戦ってきた中ではダントツで大きな危険が俺たちに向かって近づいて来ている。


 俺は慌てて叫ぶ。こんな大物に不意打ちをされては、流石の俺たちでも対処しきれない。それどころか一方的にボコボコにされかねない。


「ヤバイ!なんか滅茶苦茶強い奴がこっちに来てる!後ろの方からだ!」


 その一言で、俺たちはもはや慣れた動きで陣形を組んだ。ラインハルトが聞く。


「敵は何体だ?」


「一体だ。でも今までの敵とは違う!とんでもなく強そうだ!しかもかなりの速さで来てるから逃げるのも無理そうだ!」


 そう、とんでもなく速いのだ。俺一人なら逃げ出せるだろうが、ラインハルトでも微妙で、ルゥなら絶対に無理だ。


 それなら俺が逃げ出すわけにはいかない。ゲームの中でくらいカッコよく居たいからな。


「そろそろ来るぞ!3、2、1…」


 ガルルルルッッ!!


 姿を現したのは、俺たちが最初に倒したビッグウルフ……を更に大きくしたようなモンスターだった。そしてその最大の特徴は、今まで見たことのない青色のオーラを纏っているということだ。


「わ、分かんないです!?あんなモンスターの情報なんて聞いてないですっ!!」


 なんと、ルゥも知らないモンスターらしい。あの青いオーラが一体何なのか。俺には全くわからない。いや、全員が理解してないようだ。


「デュフフ!!分からないのなら突撃してみるしかありませんねぇ!!」


 ラインハルトが勢い良く突っ込んで行く。分からないなら、分からないなりに取り敢えず先手を打つという事らしい。俺にはあんな事は出来ない。流石だな。


 しかし、狼はその勇敢なる攻撃を後ろに飛んで躱し、なんと自らの両脇に水の球を作り出した。


「デュフ!?魔法ですと!?」


 水の球は、攻撃を仕掛けた際に出来てしまった隙を目掛けて飛んで来る。俺は素早く間に入り、スキルを放つ。


反射する一撃(ミラーインパクト)!」


 本当に、このスキルは万能だ。魔法であれば大抵対処できる。問題があるとするならば、一度に一つまでしか反射できないというのと、所謂範囲攻撃にはこのスキルでは対応できないというところだ。


 つまり、もう一つが俺たちに向かって飛んで来る。しかし、俺は慌てない。何故ならば俺たちは二人のパーティじゃないからだ。


 おっと、ルゥにそんな魔法を対処出来るようなスキルなんてあるのか?ってそう思っただろ?確かに、ルゥはそんなに特殊なスキルなんて持っていない。


 でも、ルゥにはルゥなりの戦い方があるって事だ。その片鱗を今から見せてくれるぞ。


 ルゥは俺が一つ目を防いだのを確認した後、遅れてやってくるもう一つの水の球に対して手に持っているものを投げつけた。そう、()()()()()


 勿論、ルゥの武器である薙刀の事ではない。確かに薙刀を投げるだけでもそこそこの威力はあるかもしれないが、その後が続かないし、そもそも魔法をどうにか出来るか分からないだろう。


 彼女が持っていたのはアイテムだ。俺もよくは知らないが、『対魔法剤』というアイテムらしい。服用すれば魔法防御力を上げることが出来、直接魔法にぶち当てれば…


 ジュワァン……


 この通り魔法は消滅するって寸法らしい。これがルゥの目指している薙刀の強みと、アイテムを合わせた戦い方らしい。如何にも商人らしい戦い方だよな。


 ちなみに、狼は自分の魔法が消滅した事に戸惑っているようだ。見た感じじゃあ、水に液体を掛けただけだもんな。それに、この様子を見るに今までこんな事を経験した事はないのだろう。


 きっと俺たちに対しても、いつもの通りの狩りぐらいに思ってたんだろうな。それが傲慢だったって事も知らずにな。


 さぁ、相手が魔法を使ってくることも分かった。それに戸惑っている間に態勢だって整え直した。さぁ、ここからは反撃開始だ!!








読んでくださりありがとうございました。

実はもうすぐ1周年なんですよね……


ブクマと評価は勿論、レビューもお待ちしてます!!


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