ダンジョンで修行です!
どうも!投稿ペースが早いといいなと言われてテンション上がった筆者です。
ホーンラビットを無事撃破した私とお師匠様はダンジョンの中を進みます。それにしても他のプレイヤーの姿が見えませんね。ダンジョンなんてこういうファンタジーっぽいゲームにおいて王道。
況してや私みたいな初心者の為のダンジョンなら、最近始めたプレイヤーがうじゃうじゃとゴミのようにいるかと思ったんですが…
「ああ、そのことかい。それはここが余り有名じゃないダンジョンだからさね」
有名じゃない?一体どういうことですか?初心者用のダンジョンなんてまさに有名になるべきモノだと思うんですが…
ハッ!?まさかこのダンジョンの存在を知った者は皆殺しになったのでは!?有名ではない(知っている者はみんな死んでしまったから)…それなんてホラーですか?
「なに変な想像してるんだい。有名じゃない理由はこのダンジョンは余りに旨味が少ないからさね」
旨味が…少ない?まさか食べたんですか?ダンジョンソムリエでも居たんですかね。このダンジョンは星一つッ!!
「このダンジョンには宝箱がまったく出ないのさね。たしかにダンジョンには腕試しに来ている者もいる。いや、多いさね。それでも珍しいものが当たるかもしれないダンジョンと絶対に当たらないダンジョン、どっちが良いかなんて言わなくても分かるだろう?」
確かにそうですね。例えそれ目当てでなかったとしても貰える物は貰っておきたいですし、そもそも宝箱目当てで来る人もいるのでしょうし。
なるほど、人気が無くなって忘れ去られたという事なのですね。有名で人気のあるモノはいつまで経っても忘れ去られないものですが、人気が無ければ…
「まぁ、今回私達はレベルを上げに来たわけだからね。宝箱は無いけど人が居ないこっちの方が向いてるのさ。それに変な奴に絡まれる事もない。最高さね」
確かにそうかもしれませんね。そう言われたら宝箱なんて無くても全然良い気すらして来ました。獲物も取り合いになりませんしね。
「お、新しい敵が来たぞ。ほら、スライムだ」
スライムです。チュートリアルの時にはお世話になりました。あの時はそう、お互いの死力を尽くしてぶつかり合いました。今では良い思い出です。
「アレなら自分だけで倒せるだろう。アンタ一人で行ってくるさね」
分かりました。確かに最初のスライムと戦った頃よりはレベルも上がって居ます。今度こそ完全なる勝利を!
わたしは勢い良く走り出しました。まだ薙刀を装備出来る程ステータスは足りてないけど、以前とは比べるまでもなく戦い易いです。
スライムは真っ直ぐ、されどゆっくりと私の方に向かって来ます。そしてその姿はまるで切り込み隊長。自分の事はどうなっても良いとばかりに恐れを知らず、ただ敵を倒すだけの殺戮の魔物。
そうしてわたし達二人は徐々に距離が縮んでいき…そして交差する。二人の命運を決めるには一撃で十分。それ以上は無粋というものです。
そして残ったのは…
「勿論わたしです!」
勝った!勝ちました!別に前戦った時も負けた訳でもないですし、スライムに滅茶苦茶な思い入れがある訳でもないですが、しっかりと勝てましたよ!
「スライムなんて負けるやつの方が珍しいさね」
お師匠様は分かってないですね。こういうのは雰囲気が大事なんですよ。今わたしの頭の中では勝利のファンファーレが鳴り響いていますよ。
それにそれに〜レベルアーップ!!塵も積もれば山となるって言いますからね〜。スライム倒して強くなる人だっているのです。
そしてそして〜今回のレベルアップにより〜なんと!薙刀が装備可能となります〜ドンドンパフパフ〜(パフパフはえっちぃのじゃなくてラッパの音ですよ!)
「それじゃあ薙刀を練習する為にもう一度ギルドに…いや、ここで実践的に特訓するとするさね。お貴族様の道楽じゃないんだ。実戦が多い方がいいはずさね。このままいくよ、準備はいいかい?」
わたしは頷き、お師匠様と共にまたまた歩みを始めた。
極めろ、薙刀の道!
アレ?主人公交代ですか?
シルバー((((;゜Д゜)))))))
こっちの方が可愛いしいい気がしてきた…
シルバー((((;゜Д゜)))))))