若く見える熟女と幼く見えるお姉さん
久しぶりの投稿キターーー!!!
「うわぁ、凄いなぁ。シルバーさんもお爺ちゃんも動きが速すぎて見えないや」
わたしはルゥ。と言ってもこれは本当の名前じゃないの。このゲームの世界で名乗る為の名前なのよね。
そう、わたしは最近になって新しいゲームを始めた。『アナザーワールド』っていう最新のゲームを。
でも、スタートダッシュを決めた訳ではないの。このゲームは最初に発売されてからそこそこ経ってる。…そこそこ経ってる最新のゲームって、日本語として変かな?
兎に角とんでもなくリアルで、これじゃあ現実と見分けが付かなくなっちゃうんじゃないかな?って思っちゃうぐらいに凄いの。
で、彼。さっき言ったシルバーさんはチュートリアルこそ受けたものの、あんまりよく分かってないうちにわたしがモンスターに襲われちゃった所を助けてくれた人なの。
そんなシルバーさんは、幼く見えちゃうわたしが成人してるって聞いて驚いてたみたいだけど、それを悪し様に言ったりせずに優しくしてくれる良い人だ。
しかもわたしがやってみたいと思ってた行商人が想像以上に難しそうだったから、ダメ元で手伝ってくれるか聞いてみたら、一つずつ問題点を潰しながらもしっかり話し合ってくれた。
そしてなんと今は彼のゲームの中でのお師匠様に会わせてくれているの。会ってみたら少し無愛想だけど、それでもシルバーさんの事を大切にしてるのがよく分かる様な優しいおじいちゃんだった。
でも、薙刀は教えられないそうなの。それで少しがっかりしそうになってたら、もっとうまく教えられる人がいるから紹介する…と言われて、わたしはこの人と出会った。
最初はわたしみたいに若い女の人だと思った。それも、ちゃんと体が成長してる…ね。
そう、何故かわたしは体が成長してないの。小学校後半?中学校からかな?その頃から体が成長しなくなった。
それのせいなのかな?しっかり意識しないと言葉使いが幼くなっちゃうの。小ちゃいのは病気とかじゃないらしいのだけど…遺伝じゃないのにね?お母さんとかは普通の人。
わたしは…『ペシッ!』って痛っ!?
「ったく、そんなにシュンとしてどうしたのさね?…おっと、言わなくて良いよ。私はそんな事に興味はないからね」
「…すいません。ちょっと考え事してました」
わたしのテンションが少し落ち込んでしまっていると、シルビアさんが話しかけて来た。
そうだよね…ここはゲームなんだもん、悲しむよりも、楽しまないとダメだよね…
「はぁ…私はね、こう見えてアイツ、エドワードと幼馴染なのさ。エドワードの奴はこうやって馬鹿みたいに私にも絡んでくれるけどね、最初は気持ち悪がられたものさね」
え…??
シルビアさんが…気持ち悪がられていた?シルビアさんは誰が見ても美人な女性だと思うぐらいの美人さんだ。
おじいちゃんと幼馴染という事は、結構歳を取ってるのかもしれないけど、若い事はいい事だと思うけどな?それがどうして気持ち悪がられてしまうのだろう?
「人間はね…自分には理解出来ないもの、想像できないものに対して、気持ち悪い、怖いと思うものなのさ。私だって最初は若作りが過ぎて気持ち悪いって言われて深く、それは深く傷ついたさ。こっちは何もしてないっていうのにさね」
やっぱり…気持ち悪いのかな?漫画とかじゃないんだし、いつまで経っても幼いままの姿なのって…『ペシッ!』ってまた痛っ!?
「そんな風に考えるのはダメ!いいかい?嬢ちゃん、いや…ルゥ!アンタは別に気持ち悪くなんかない!そんな事を言ってる奴は心が弱いだけ!そんな奴の戯言を聞く必要はないの!!良い?」
あ…え、え?あう…?
「ふぅ、ちょっと熱くなってしまったさね。兎に角、私が言いたいのは自分に自信を持つ事なのさね。分かったかい?」
わたしが…自信を持つ…?良いのかな?
「ふん、まだ自信が持てないのさね?そうさね…私がエドワード達に認められたみたいに、ルゥも誰かに認めて貰えれば自信がつくかもしれないさね。例えば…あの銀髪の男とかさね?」
あ…え、え?あう…?わたしがシルバーさんに認めてもらう?
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「ハッハッハ!!良い顔になったさね!それじゃあ、頑張るとするさね?」
「はい!!」
よし、先ずはシルバーさんに認めてもらうために頑張ろう!!…あれ?わたしってそれが目的だったっけ?まぁ、いいや、よし、頑張るよ!
そして、その時のわたしは気付いてなかった。シルバーさんのことを考えていた時に、わたしはすっかり顔を赤らめてしまっているという事に…
読んで下さりありがとうございました!
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