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ギルドのおはなし!

ブクマ、少しずつですが増えてます!ありがとうございます!

「え?商売がしたいの?いや、別にそれは良いんだけど、それは俺が採ってきた素材とかを売って欲しいということ?」


「うんうん、違うの。ルゥはお薬とか作りながら、色んな場所のお客様に売れるようになりたい、楽しい行商人になりたいの」


 話し方がまた崩れてきた事には目を瞑る。どうやら、彼女は行商人になりたいらしい。新しい街が見つかった事により、物の売り買いが出来る範囲、手に入る素材の種類、作れるようになった物は今までとは比にならない。


 とはいえ、俺には気になることがある。憶えているだろうか?この世界にはギルドというものがあるという事を。


 ギルドには三種類ある。先ず俺が入っている冒険者ギルドだ。クエストを受けたり、手に入れた素材を売却してお金に変えたりすることができる。


 まぁ、無難に冒険したいならここに入れ!って感じだな。


 二つ目は商売ギルドだな。名前の通り、商売人を目指したい人や、物を売ったりする事を楽しみたい人はここに入る感じだな。俺にはちょっとめんどくさいような気がするけれど、これもまた一つの楽しみ方なんだろうな。


 確かに現実でやるにはちょっとリスクが高過ぎるからな。ゲームの中でなら!って人も多いんだろうな。


 最後は職人ギルドだ。職人ギルドは色々なものを作るギルドだ。…あとはよく知らん。え?流石に職人ギルドだけ説明が雑すぎないかって?


 仕方ない。もうちょっと思い出すか。ええとな…そうだ!ティアが言ってた特許制度があったな。


 特許と言っても、現実世界のものとほとんど変わらない…筈だ。すまん、現実の方もあんまり詳しくないから分からん。


 兎に角それに登録すると、登録して作った人とは別の人が同じ物を作ろうとしたときに、最初の人が許可をしないと作らないというものだ。


 許可を出す際に、交渉が必要となる。普通に何の代償もなく許可を出してもいいし、作る際にはお金を払うようにしてもいい。


 まぁ、わざわざ特許を取ったのに、何の代償も求めない人なんてそうそういないと思うけどな。


 その特許とかの管理も職人ギルドが行なっていた筈だ。物作りをする手伝いもしてくれるギルドって事だ。


 っと、話がズレすぎて来た気がするな。ええと、なんか疑問に思ってたんだよ。んん?なんだったけ?


 ホント最近こういう事が多い気がするわ。みんなもそんな経験ないか?話そうと思ってた事が、話す直前になってパッと頭から消えちゃう現象。


 え?ない?嘘嘘、絶対あるって!忘れてる事を忘れてるんじゃないか?…こんな不毛な事ってないよな。頭の中に残ってないから忘れるんだもんな。


 そうだ!思い出した!そうだ、ルゥが、彼女がやろうとしてる事は職人ギルドの領分と、商売ギルドの領分の両方に足を突っ込んでるんだ。手伝って欲しい以前に、出来るかどうかの質問しないとな。


「なぁ、物を作るのは職人ギルドだろ?それで、行商人をやるっていうのは商売ギルドがやる事だ。この二つって両立できる目処が有るのか?」


 厳しい様に見えるかもしれないが、必要な事だよな。下手な希望を持って頑張った結果、出来なかったら悲しいもんな。それが現実なら今度はそれをバネにして頑張れ!って言えるかもしれない。


 でも、それをゲームでする必要はないだろ?俺の持論と言えば持論だが、ゲームは楽しむべきものだと思うんだ。


 そうだな…死にゲーって知ってるか?初見殺しと呼ばれる仕掛けがあって、初めて挑戦しても絶対にクリアできない様なゲームの事だ。


 何回も何回も挑戦して、ここは右に行って躱す。ここは立ち止まる。みたいな感じで仕掛けを覚えてクリアを目指すんだ。


 それが楽しめる人はそれで良い。でも、楽しめない人だっている。彼女がどっちの人なのかは俺には分からないが、人がより楽しくやっていける様に手助けするのは決して悪い事じゃない筈だ。


 偽善者?別に良いじゃないか。これは、俺の為だ。それで良い。


「えっとねぇ、うん、できる様になったんだよ!最近になって要望が沢山来て、システムが変わったんだって!」


 その後詳しく話を聞いてみると、どうやら前までとは違って、一度に幾つもギルドに入れる様になったらしい。


 まぁ、確かに自由にギルドを移動したり出来るのなら、同時に入れる様にしたって問題はないよな。


 ギルドだってその三つが支えあう様にできてるって受付嬢さんが言っていた筈だ。素材を手に入れる冒険者ギルド、その素材を使って何かを仕上げる職人ギルド、その出来た物を様々な人に売る商売ギルド。そして買った物で装備を整える冒険者達。


 助け合うために作られたギルドなのなら、同時に入った所で不具合は無い。とはいえ、一定期間それぞれのギルドの仕事をしないと、除名されてしまうらしいが。


 管理するのにも、手間が掛かるからな。仕事をしないのなら除名処分をされても仕方ない。除名されても、もう一回入れるらしいし、かなり良心的だ。


 ファンタジーものの小説なら、罰金とかも有るしな。特に他の所に入るつもりはないけど、ありがたい。


 閑話休題。彼女が行商人をするのに、問題はないって事だな。



読んでくださりありがとうございました!


ゆっくりですが、こんな感じで投稿していきます!

ブクマや評価を下さると、筆者のやる気になります!


これからも、よろしくお願いします!!

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