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冒険者ギルド

伸びると嬉しくなるんです。


ジャンル別日間ランキング19位までいきました!!感謝感激です。


誤字を直しました3月5日


2019年5月11日少し読みやすくしました。内容に変更はありません

 さて、着きました。冒険者ギルド!!ここに来るまでに俺にとっての大冒険がありました。……迷子になってました。ついウッカリおばちゃんから場所聞くのを忘れてて、もう一度聞きに行くのもなんか恥ずかしいし、他の人に聞くのもちょっと。っていう変な意地はったせいで、それでも10分程だけど、迷子になってました。迷子になってた間にもなんか色々と面白いものを見つけたけど、まぁ、それよりもまず冒険者ギルドだ。


 建物としては二階建てだ。木で出来ていて、所々に傷が付いているのがいかにもそれっぽい。入り口の上には、剣と杖を持った二人組がカッコいいポーズを決めた看板が飾ってある。いいぞいいぞ!期待値アップだ!!


 フゥー。深呼吸してからドアを開ける。中に入ると、思ったよりも明るく、清潔に整っていた。そして辺りにはそれぞれの得物を持ち、防具を着たTHE・冒険者がいっぱい居た。うおおおおお!!!かっけぇぇ!!


 思わず叫びかけたけど、寸前のところで堪えた。このゲームの中では、プレイヤーだけでなく、現地人にも見られている。最初から変人なんてレッテルを貼られるのは御免だ。


 落ち着いて来ると、先程までは気づかなかったことも見えてきた。この冒険者ギルドには、酒場が無いのだ。一応俺は酒を飲む事は出来る年齢だ。しかしよく考えてみたら、成人してこのゲームをやっている人よりも、子供の方が多いのだろう。そんなにこどもにお酒を飲む姿を見せるわけにはいかないのだろう。そういう意味では仕方ない。ここはゲームなのだから。異世界とは違う。まぁ、そんなことはどうでもいい。


 この冒険者ギルドには、酒場の代わりというべきか、お食事処があった。もっともそんなに上品じゃなさそうだ。手掴みでマンガ肉とでもいえばいいのだろうか、それをワイルドに食べている。油が滴り、とてもうまそうだ。この世界にも通貨があることは知っているので、お金に余裕ができたら食べに来よう。


 そして、依頼板らしきものもある。冒険者たちがそこに貼ってある紙を吟味しているので、間違いないだろう。この世界字は、俺たちプレイヤーにやさしく日本語となっている。字が読めない!?なんて異世界のテンプレをしなくていいわけだ。……ちょっとやってみたかったような気もするけど。


 最後に、最も俺が目を引かれていた所……受付カウンターだ。なぜそんなにも目を引かれていたかというと……分かるだろ?そう、美人がおっぱい居たんだ。……いっぱい居たんだ。自然と足もそちらに向かう。


 何だか冷たい視線にさらされているような気がする。でも仕方ないじゃないか!だって男だもの!しかし、俺は人を傷つけないように生きている。中には、胸を見られるのが嫌な人もいる。むしろそっちの方が多い。というわけで、俺は鉄の精神で胸から目をそらす。ふっ、これができるのも俺の特技だ。ほめてくれてもいいんだぜ。


「冒険者ギルドへようこそ!本日はどのようなご用件でしょうか?」


 はきはきといい笑顔で話しかけてくれた。こういうのを見ると、俺も自然と笑顔になる。いいよな、笑顔って。


「俺は皆さんの言う次元人らしいんですよ。それでここに来ればいいと教えられて……」


「なるほど。そういうことだったのですね。そういうことでしたら、こちらに来られて正解です。冒険者ギルドは次元人に支援をしておりますから」


 ん?支援をしてくれるのは嬉しいけど、どうしてそうしてくれるのだろうか。そう聞くと、彼女は少し驚いた顔をした。


「いえ、なかなかそういう事を聞いて来る次元人は居ないですから、少々驚いてしまいました。皆さん早く、早くといったように、由来などには興味を持たれませんから」


 なるほど。みんな早くゲームを楽しみたくてこういった説明には興味を持たなかったんだな。というか、こんなにのんびりしてる俺の方が珍しいのか。


「それでは説明致します。遥か古代。冒険者ギルドが出来る前の話です。冒険者は魔物を討伐したりする事でお金を稼いでいるので、今は魔物が増えすぎることはないのですが、昔はそんなものは存在しなかったので、魔物が増えすぎて魔物氾濫(スタンピード)が発生したそうなのです。人類は抗う事が出来ず、次々と命を落としていきました。しかし、そこにここの次元とは違う別世界から二人の人がやってきました。そしてその御二方はとんでもない力で魔物を討伐していったと聞きます。そしてその二人がもう二度とこのような事がないようにと作った組織がこの冒険者ギルドなのです。そして、御二方は自分達と同じ境遇にある者を見つけた場合、支援して欲しいと仰られたと聞きます。それで今の冒険者ギルドでは次元人の支援をしているのです」


 なるほど。そういう事だったのか。それなら支援してくれることにも頷ける。裏があると思っていたわけじゃないが、納得出来た。


「御丁寧にありがとうございます。お陰で納得出来ました」


「いえいえ、納得出来たなら良かったです」


 ついつい話に集中しすぎてしまった。よし、それじゃあ俺も冒険者に成りますか!



読んでくださってありがとうございます!もう一つの方も投稿するので、ちょっと空きますが、ブックマーク、評価してくださると嬉しいです。

これからもよろしくお願いします!

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