純粋で強力なパワーアップなんてある筈無い
読んで下さりありがとうございます!
ブクマが順調過ぎて感謝感激です!
ハアッ!!
俺はローラの攻撃を躱した。兎に角変身してからローラの攻撃は凄まじいモノだ。
近寄ろうとするならば、面の攻撃が…遠くにいれば小さな攻撃が大量に飛んで来る上、先程から少しでも気を抜いてしまうと、威力の高い一撃が飛んで来るようになっている。
更にその全てがほとんど詠唱無しに飛んで来ている。まったく冗談の様な話だ。いや、冗談だったら良かったのにな…とも思う。
とはいえ完璧なスキルという訳ではないはずだ。完璧なスキルなのなら、始めから使わない理由は無いからな…
もし舐めプ的な意味で使ってたりしたらもう、どうしようもないけどな。その場合は諦めるしかない。とはいえ、そこまで部の悪い考えでもないはずだ。
「巨大な爆炎!!」
この魔法は厄介だ。さっきから大きく躱さないといけないから、面倒なんだ。
え?なんでかって?それは見たら分かる。大きな軌道を描いた巨大な炎は俺目掛けて飛んで来るので、俺は先程述べた通りに大きく飛んで躱した。
ドッカーン!ゴガガガガ!
その炎は地面に当たってしまい、消えてしまうのではなく、まるで生きている全てを飲み込もうとしているかの様に膨張し、そして小さな火の塊を撒き散らしながら大爆発を起こした。
そう、これだ。しかも炎の撒き散らし方が、これもまた完全ランダム。更に俺ですら死なない程度の威力の様なので、危険察知すら反応が悪い。
なので俺が攻撃範囲より、大きく回避してしまっているのだ。更に回避する為の大きなジャンプも、俺を苦しめてしまっている。
着地までの間はどうすることもできないし、着地先を読まれてしまい、さっきから結構ピンチだ。
それでも…止めることができないんだ!くそ、スピードが足りない。更なるスピードさえあれば、もっと余裕を持って躱す事が出来るというのに。
でも辛いのはこちらだけではないらしい。ローラも、少しずつだが顔を歪めてきている(それでも俺の様な感じではなく、どこか上品さを感じるものなのだが)。
それだけが救いなのかもしれないな。っておい、ここだけをピックアップするのは辞めろよ!俺が女の子の辛そうな顔を見て元気を得てる変態みたいになるじゃないか!
まぁ、本当に苦痛で歪めているのか、状況的な意味で苦い顔をしているのかまでは分かんないけどな。
…待てよ?ちょっと下らないこと考えてたおかげで、逆に頭が冴えたな。
少し状況を整理してみようか。少しずつ辛そうになってきているローラ。そして変身してからは、攻撃的になっているその理由。
これは…アレだな。よくあるウルト○マン的な感じだな。…多分。
幾ら文字数が少ないとはいえ、流石に引き伸ばしすぎな気もするので、多分次くらいに決着です…多分。
ブクマ、評価を下さると大変嬉しいです!それはもう、飛び跳ねちゃうくらいには!