美少女ピョンピョン
十万字突破!イエイ!
今回は直接的にはストーリーに関係ありませんが、久しぶりにあのお方の登場です。
関係ないと言ったな、アレは嘘だ。読むの推奨します
さて、シルバーが色々なプレイヤー、現地人と戦っていた頃、どこか分からない白い空間の中でかなりテンションが上がっている少女がいました。透き通るような金色の髪、小柄でありながらも十分な存在感。それでいて可愛い。
「いやー凄いです!人と人とが互いに全力を尽くしながらぶつかり合う!迫力が段違いです!これにはアイリスこと神である私も大満足です」
アイリスでした。そして満足しているのを表現しているのか、それとも楽しくなってきて無意識なのかは分からないが、アイリスはピョンピョンと跳ねている…ん?アイリスの…肉体がある!?
何を驚いているのか?疑問に思うところあった?普通のことじゃないのデースカー?俺の筋肉を見ていかないか?などなどそう思う人がいるかもしれない。しかし、思い出してほしい。今までアイリスがシルバーの前などに姿を現した事があっただろうか?いや、ない。
決して会いたくないからというわけではないだろう。シルバーと話している時は好意を持っているのが伝わって来る。きっと、何か深い訳が…
「こうやって人が居ないところで試合とか、遠くを観れるのすごくいいと思います。人と面と向かって話す必要も無いですし」
…ここで速報です。アナザーワールドの世界で神様をしていらっしゃるアイリスさんがコミュ障であった事が発覚いたしました。
面と向かって話す事が話すことが苦手だった為、今まで声だけでの登場だったようだ。
「しかも声だけだと神秘性も出てくるんですよ、いいこと尽くめなので、やめられないですね」
なかなか計算された結果だったのかもしれない。…自分の行いを正当化しているだけとも言えるが。
しかし、アイリスの見た目は物凄く可愛い。可愛い声にも負けていない。この声すごく良い!どんな声優さんなんだろ?と思って声優さんを見てみたら…oh。みたいなガッカリ感なんて全く無い、素晴らしい容貌をしている。自信を持てば行けるはずなのに、他にも何か理由があったりするのだろうか?
「やっぱり人前に立つのは怖いですからね。だいぶ前に人前に立った時なんて私の姿を見た途端その人がこっちを見たまま固まっていましたしね。しかも顔も赤くなっていましたし。あれはきっとそんな姿をこっちに見せんじゃねぇ!っていう意思表示に違いないです」
違う、そうじゃない。アイリスの全力の勘違いが発動しています。最初にアイリスとシルバーが出会ったときにアイリスはシルバーのことを思い込みの激しい人なのかな?と評していたが、そんな事を言う資格はアイリスにはありませんでした。
逆です。きっとその以前にアイリスであった人は、あまりの可愛さに固まってしまっただけですね。顔が赤くなってしまっていたのは普通に照れてしまっていたからでしょう。とんでもない思い込みです。
「あ、シルバーさんですね。それにしてもすごい。他にも使えそうな人は数人いて、そこから性格などを吟味して選んだとは言いましたが、その中でもシルバーさんがダントツです。すごいです、流石です。性格にさえ問題がなければ、ほぼ必ずシルバーさんの所にあのスキルが渡されていたことでしょうね。そして性格は最高と…文句なしの百点満点ですね」
慢心を防ぐためか、はたまた伝えるのを忘れていたのかは分からないが、シルバーが極悪非道の大悪人でない限り、あのスキルを渡されるのは既定路線だったようだ。
「おっと、試合が始まりましたね。それにしても次元人って凄いですねぇ。いくら死という概念がないとはいえ、モンスターと戦い続けるなんて。正直言って戦闘狂の集まりなんでしょうか?次元人って」
確かにモンスターと戦うのは生きる際の糧として。という考えの世界の中にモンスターと戦うの楽しい!みたいな人が大量に来たのなら、そう勘違いされてしまっても仕方ないともいえるのだが。
勿論全員が全員そういうわけではなくて、モノづくりを中心に頑張ったり、商売をしてみたり、特に目的を定めず自由気ままに生きている次元人もいるのだが。
「既にそこそこベテラン冒険者の域に到達している人もいますしねぇ。すごい成長速度ですよ。まぁ、その中には私が加護をプレゼントしたシルバーさんもいるんですが。ふふふ」
いかん!ここは危険だ!のろけのろけ砂糖吐きそう甘々ワールドが広がろうとしている!すぐに脱出する!
「それでも、準決勝の相手はシルバーさんにとってかなり、いやとても厳しいことになるでしょうけどね」
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久し振りにランキング乗りたいなぁ。チラッチラッ