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私は、勝利した!

 あ、ああ、あああああ!!


 辛く苦しい戦いだった。俺は幾多の猛者たちとの勝負を続けて来た。剣を使う者、槍を使う者、魔法を使う者…


 もう何時間戦い続けたのだろうか。ここはどこ?私は誰?我輩は次元人である。名前はシルバー。


 ちょっと待ってくれ。色々と混乱して来た。なぜこんなに俺が混乱しているかというと、それは俺の目の前に突如出現したパネルが原因である。


 そのパネルは「ピロン♪」という軽快な音と共に出現した。ちょっとビビったのは内緒だ。そのパネルにはこう書かれていた。



 おめでとうございます!貴方はバトルロワイヤルで見事生き残る事に成功しました!これを読み終えた方は、下にあるボタンを押してください。押すと、説明のための部屋に転移致します。押さない場合でも、十分経ったら転移致します。それでもできるだけ早く押していただける様、お願いします。


 →ここをタッチしてね☆



 ・・・キターーーーー!!!!勝った、勝ったぞ、私は、勝利した!・・・なんかこういう時って私って言ってしまうことあるよな。な?な?


 そして、みんなも分かるよな?俺は数少ないトーナメントに出場する事に成功したのだ!ハッハッハッハッハ…ゲホッ、ゲホゲホッ…とにかく嬉しく、感慨深い。


 タッチすると、説明をする部屋に戻れるらしい。恐らく次に俺が出場するトーナメントについての説明が行われるのだろう。その部屋には俺を含めて30人のプレイヤーが集結する。そしてそのすべてがこのバトルロワイヤルを突破した強者ということだ。戦闘野菜民族じゃないが、オラ、ワクワクすっぞ!


 それじゃあ、いくぞ、ポチッとな。


 押すと、少しずつ周りの光が強くなっていく。目が開けられないほど眩しくなっていき、目を開けると、そこには先程まで広がっていた自然は何処にもなく、自然が多いアナザーワールドのゲームの風景らしからぬ、どこか現代風な部屋だった。既にそこには八人のプレイヤーらしき人と、ヤツアシさんがいた。


 おっと、俺の後ろにもまた一人が現れた。恐らく俺と同じバトルロワイヤルの勝者だろう。それも同じ千人の中の。


 更に見渡してみると、テレビ・・・じゃないな、モニター(同じじゃないかっていう突っ込みはなしだぜ)が三つ用意されていた。しかし、すでに一つはついていなかった。恐らくこれは・・・


「少しよろしいでしょうか?」


 おっと、ここでヤツアシさんに話しかけられた。確かに説明を聞きに来ていたのに、突っ立ったままあたりを見渡しているのは少々失礼だろう。俺はヤツアシさんに指示された椅子に座った。


「ここに集まっている皆さんは、もうお分かりの通り、バトルロワイヤルで無事生き残り、トーナメントへの出場権を獲得なさったプレイヤー達です」


 やっぱり見渡してみると、明らかに強そうというか、普通のプレイヤーとは違う様な雰囲気を醸し出している。・・・俺はスレとかは見ないので、誰が有名選手だとかは分からないが。


 ヤツアシさんがモニターを指差す。


「そして、このモニターに映っているのが、他のバトルロワイヤル会場の中継です。彼らは未だ戦っていますが、もう少しで決着がつきそうな人数になって来ています。とはいえ…」


 パチッ!


 ヤツアシさんが指を鳴らす(フィンガースナップとも言う)と、モニターから光が消えた。・・・決してホラーな何かじゃないからな。チャンネルは、そのままでお願いします。


「今先に終わったあなた達に今戦っている彼らの情報が一方的に渡ってるしまうのは不平等です。不平等はいけませんよね?というわけで、消させていただきました。もう少しで終わると思いますので、もうしばらくお待ちください。・・・あっ、自由に会話なさって頂いて構いませんよ」


 ここまで残っているとはいえ、全員が全員知り合いというわけじゃない。現に俺なんて一人も知らないからな。それでも、みんな黙ったままで残りのメンバーを待っているというのは嫌だったのだろう。みんなぎこちないながらも話し始めた。



 ☆☆☆☆☆


 そんなに時間が経った訳じゃないが、少し時間が経つと、部屋の端の方が光り始めた。あれは俺も姿を現したところだな。多分また新しく勝ち残った人が転移して来たのだろう。一人が来ると、そこからはテンポ良く人が集まり始める。


 相変わらず俺の知ってる人は居ないな。そもそも知り合いが全然居ないからな。仕方な・・・ん?あ、あれは!


 俺の視線の先にいたのは、クルクルとした金髪ドリル。明らかにお嬢様!という格好をしている人物。もうお分かりだろう。そう、ローラである。


「久しぶりですわね、シルバー。貴方も勝ち残っておりましたのね」


 凄いな。魔法使いには結構不利なルールだったはずだ。それを覆してここまで残るとは。


「ああ、俺も結構頑張ったんだ。今回出てるのはローラだけか?流石にエミリーには厳しいだろうしな」


 エミリーは少しだけ風魔法を使えるだけで、基本は回復魔法の使い手だ。一人で戦闘するには厳しいだろう。


 え?もう一人忘れているって?何のことだろうか?俺はメイド服を着たバケモノなんて知らないぜ?って、あ・・・


 俺の目の前には姿を現した冥途が立っていた。その威力たるや、立っているだけでモンスターが倒せるんじゃないかと思えるほどだ。なんで執事服じゃないんだよ(テンプレ)!というより、勝ち残っていたのか。冥途も何気に凄いよな。


「お嬢様、このロバート、無事にここまで辿り着きました」


「ええ、私の従者として当然ですわね!まぁ、一応褒めて差し上げますわ」


 ツンデレ・・・ひっ、なんか睨まれた。心読むのはダメだろ!というより、ロバートって一瞬誰?と思ってしまう(これもテンプレ、因みに冥途の事)。


 おっと、全員揃ったみたいだ。説明が始まる・・・












読んでくださりありがとうございます!


エイプリルフールは思っていることを素直に伝える日だと友達に言われたので、素直に伝えます。


ブックマークと評価を下さい!日間ランキングの上位に残るくらいの!


え?いつもこんなことを言ってる?・・・(΄◉◞౪◟◉`)


因みに次回は掲示板を入れる予定です。遅くなってしまったらすいません。


四月三日ヤツアシがムツアシになっているのを修正しました。

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