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逃げるは恥だが役に立つぜ

気まぐれ投稿来ました!

明日の投稿は無理です。すいません。

 このバトルロワイヤルを楽しんでやると決めたが、それで短剣使いが消えるわけじゃない。今も変わらず向かい合っている。


 短剣使いが現れた事で俺は警戒を強めたが、奇襲して来た短剣使いも自身が行った事を自分がされる危険性を理解しているようで、睨み合いつつもお辺りを警戒している。


 こういう時の選択肢は!


 1 攻撃あるのみ!という事で突進する。


 2 俺は平和主義者なんだ。戦闘ダメ、絶対。という事で逃走する。


 3 話し合えばきっと分かり合える。人間なんだもの。という事で和解するため話しかける。


 4 隙がないなら作ればいいのさ!という事でフェイントを仕掛ける。


 5 俺のソウルが暴走する!我が闇の炎を止められると思うな!死にゆく者こそ美しい。さぁ、我が手の中で…



 先ず3は論外だ。闘技大会で和解を申し出ても意味が無い。目的を見失ってしまっている。


 2もダメだな。早く敵を倒さないと時間切れでゲームオーバーになってしまう。やられても負けだが、倒せなくても負けなのだ。難しい。


 一見1はいいような気がするが、突進してもどうにかなる保証はない。言ってみれば突進は思考停止と同じだ。防御力が紙の俺には試すだけにしても難しい選択肢だ。


 という訳で、4でいこうと思う。相手は短剣使いだ。素早さを生かした手数で攻めてくるとみた。そう言った相手は自分のスピードに自信を持っている。そこを逆に付け込んでやる!


 ・・・5?なんですか、それ。知らない子ですね。知らない♪知らない♪俺はなんも知らない♪・・・はい。


 俺は相手の方を睨みながら、横目で少し後ろを確認する。相手はこちらが後ろを確認し始めた事で、一つの結論に至った。そう、俺が逃走しようと考えていると思ったのだ。実際は戦う気満々だけどな。


 俺は少しずつ足を後ろへスライドさせていく。相手はその行動を見て、ますます確信した表情をしていく。


 フハハハハハ!滑稽な事だな!俺の演技力もなかなかのもんじゃないか?ちょっと自信が持てたな。


 え?性格悪くなってないかって?敵には容赦しないのさ。ちょっとズルくても勝つ為にはやってやる。外道にさえならなければ良いのだ。それでいいのだ(どっかのパパ風)。


 俺は後ろに駆け出した!・・・敢えて少しスピードを落としながら。相手は案の定俺の事を追いかけて来た。


 怪しいと思われない程度に徐々にスピードを落としていき、追い付かれていく。


 あと少し…あと少し…今でしょ!じゃない、今だ!


 相手がこちらを切りつける為に足に力を入れようとしている。必殺!足払い!え?地味?・・・勝てばよかろうなのだ!


 力を入れようと踏ん張った足を突然外されるとどうなるだろうか?答えは俺の目の前に広がっている。


 くるっと一回転。といっても体操のプロがやるようなものじゃなくて、腰を打ち付けてしまうような感じだ。現実世界じゃ絶対できないな。


 更にこの世界では現実世界じゃありえないようなスピードで走っている。ゲームじゃなければ身体がバラバラになりそうだ。


 衝撃で絶対ダメージが入った筈だ。痛みは現実世界程じゃないが、そこそこ入っている。隙だらけである。トドメの振り下ろし!・・・勝った!Vやねん!


 運営から貰ったアイテムを見てみると、残り時間らしきモノが(クリア!)となっていて、時間が消えている。恐らく再び時間になると、表示されるのだろう。一先ずは安泰だな。しかし、逃げてばかりでは面白くない。


 確かに勝つことは大事だ。それこそが最も大事だと考える人も、結構な数いるだろう。


 俺も別に勝つことがどうでもいいと思っているわけじゃない。俺だってこの大会には勝ちに来ているしな。


 でも、それ以上に俺が大事だと思っているのは、楽しむ事だ。そうでなければ、レベルをギリギリまで上げる為に、闘技大会の前夜祭には参加していなかっただろう。


 現実世界では成果主義な所がある。勝ちにこだわるのは当然と言えば当然だ。成果を残さないと、生き残れないとも言える。ある意味現代も戦国時代なのだ。直接的な命のやり取りではないだけで。


 だから、俺は!俺は!戦いに行く。相手を探し求めるのだ。(婚活ではない。婚活も戦いだが)そして、勝つ!俺は、楽しんで尚、勝つ!これが一番だと思う。


 アイテムを見る。針は新たな獲物(ターゲット)を指し示している。さぁ、行こうか。



 ☆☆☆☆☆


 相手はこちらの姿を既に確認しているようだ。どうやら、戦闘は終了していたようで、アイテムを確認した所、俺が近づいて来ている事に気づいたようだ。


 諦めて俺は草陰から姿を現した。ズルイと言われるかもしれないが、できれば不意を突きたかった。まぁ、仕方ない。


 相手の姿をよく観察する。女性だ。現実世界では逮捕されるかもしれないな。ここはゲームなので、セーフだ。・・・セーフだよな?


 観察するのは、相手の情報を知れる最良の手段だ。分かることも多い。武器は何か。防具の形や重さから戦い方まで推測できる。


 今回は、魔法使いか。初めての相手だ。魔法使いの戦いは見たことがあるが(ローラの事だ)、戦った事はない。うーん、どう戦おうか。







読んでくださりありがとうございます!


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