説明会の続きですよ!
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特殊フィールドについて説明されるより先に、先ずは普通のフィールドについて説明しよう。違いが分からないと説明聞いてもよく分からないだろうからな。
普通のフィールドとは、街から出たところを指す。街は安全ゾーンなので、ある意味特殊フィールドかもしれないな。そして街では決して戦闘ができない訳じゃない。俺がチンピラと戦ったのを知っている通り、街では戦うこと自体はできる。ただ、推奨されていないだけで。
街では戦闘行為にかかわらず街の人の嫌がる事をすると、段々好感度が下がっていき、最終的には犯罪者となってしまう。もっとも、俺がチンピラと戦った時に好感度が下がったわけではなく、逆に距離が近くなった気すらしている。恐らく人の為の行動で、筋が通っていた行動なのなら街の人々は認めてくれるのだろう。
勿論俺はそんな人の好意につけ込む様な事をしているわけじゃない。まぁ、全くお礼の品がうれしくないかと言えば噓になるが。
閑話休題。話をフィールドについての話に戻そう。普通のフィールドでは、俺の知る限りでは弱いモンスターが出現する。スライムとかが出てくるわけだな。
まぁ、飽くまで俺が知っている限りなので、恐らく場所によっては強いモンスターが出てくることもあるに違いない。そういうのがだいたいのゲームのテンプレだしなぁ。幾ら新しいことが多いゲームとはいえ、そこは変化は無いだろう。多分。
そして、普通のフィールドではログアウトすることが出来ない。毎回毎回街に戻る必要があるわけだな。まぁ、ダンジョンのボス部屋の前のように、街以外でもログアウトすることができる場所があるようだけど。しかしそれは特別な場所限定だろう。多分。
多分を使いまわしすぎと言われても、推測でしか物を言えないので、仕方ないね。それはさておき、特殊フィールドなのかの説明が始まるな。
「ズバリ!特殊フィールドとは!この世界における古代遺産を使用して創り出す擬似世界です!おっと、この古代遺産は簡単には手に入れることはできませんよ!不可能とも言いませんが」
なるほど。運営の力です。と言われるよりもよっぽど理解できるし、納得できる理由だな。古代遺産ならそんなに凄いことができるのも納得だ。うんうん。
因みに忘れてしまった人への解説だが、古代遺産とはダンジョンでまれに手に入るすんごいアイテムだ。兎に角すんごいとしか言えないが、その効果は千差万別であり、高値で取引されているとんでもないものである。
それにしてもフィールドを創り出すというとんでもない効果の古代遺産でも手に入るかもしれないというヤツアシさんの発言には驚いた。いくら古代遺産ということになっていても手に入らなかったりするのがほとんどのゲームの常なのに、このゲームでは手に入るというのだ。凄いよな。
「そうして創り出す特殊フィールドですが、逃げ回るだけでは本選であるトーナメントには出場できないようになっています!だってつまらないじゃないですか、逃げ回るだけで全然強くない人の戦いなんて観たって。皆さんもそう思いませんか?」
確かにそうだな。客は面白くドキドキする戦いを求めているのであって、それなのに逃げ回られては興ざめも良いところだろう。・・・運営がこんな事を言っても良いのかという気もしないでもないが。
それで、一体どういうシステムなのだろうか。
「本選に出場するには、定期的に他のプレイヤーを撃破してもらいます!勿論、そんな事をしては偶然敵を見つけられなかった哀れなプレイヤーが出てきてしまうかもしれません。なので、このバトルロワイヤルに出場するすべてのプレイヤーには最も自分に近いプレイヤーの位置を指し示すアイテムを差し上げます。あ、勿論終わり次第回収しますので、ご注意ください」
なるほど。そういう事か。敵を撃破する実力のある者ならトーナメントに相応しいと。それも一回ではなく定期的に。
そしてこれは徒党を組もうとするプレイヤーに対する牽制でもあるわけか。徒党を組んでいれば、確かに戦い易くはなるかもしれないが、敵一人に対してこちらが撃破できるのも一人だけ。そうなっているので、集団の暴力というのは減少するだろうな。それでもゼロとは言えないが。
「隠密を得意としていて、こっそり忍び寄り暗殺する。といった戦闘スタイルの方には申し訳ないです。それでも弁明としましては、この状況になった途端勝てなくなるような方なら闘技大会で勝利を収めるのは辛いと思います。毒舌で申し訳ありません」
確かに毒舌だが、言ってる事は間違ってない。勝利を収めるのは難しいだろう。不満のある人はいるかもしれないが、相手は運営なので、飲み込むしかないだろう。
不満を持つという事は、それだけその存在に入れ込んでいるという事だ。その程度でこのゲームを辞める人は居ないだろう。
「アイテムの持ち込みは禁止させて頂きます。ポーションで永遠に回復されたら困りますので。先程説明したアイテム限定です。財力は力と言いますが、今回は純粋な力を見させてもらいたいので。すみません」
そりゃ当然だな。ほいほい、次!
「三千人を三つに分けさせて頂きます!そしてそれぞれのグループから十人ずつトーナメント出場者を選出します!トーナメントは三十二人出場します!余った二人はNPCの中から出場者を選びます!」
そうなるのか。結構厳しくて狭い門だな。
「最後に賭けについての説明をします。まぁ、そうは言ってもあまり長い話はしませんが」
ヤツアシさんがそう言うと、出場しない大部分の人だろうか?その人達の集中力がかなりました気がする。確かに出場しない人からすれば重要な話だしな。
「先ず、賭けについてはトーナメントについてのみ行います。なので、今回のバトルロワイヤルは関係ないわけですが、自分なりの注目選手などを見つけてみてはいかがでしょうか?」
なるほど。そう考えるのか。そうすればバトルロワイヤルも注目度が高まるだろうな。
「賭けの金額に制限は設けませんが、破産しない様にご注意ください。倍率は偏りによって変わります。無名の選手を選んで大穴を狙うか、優勝候補を選んで安全パイか、腕の見せ所ですね!そして・・・」
そして?
「自分に賭けることも出来ます!自分に自信のある方は是非どうぞ!賭けられる対象は一人だけです!奮ってご参加下さい!!」
俺は有名選手とか分からないし、俺に少しだけ賭けてみようかな?勝つつもりで頑張るし。
「バトルロワイヤルの参加を締め切りました!それでは出場選手の皆さん!頑張って下さい!」
うおおおおおお!!頑張るぜ!
読んでくださって有難うございます!
次は戦闘来ます!・・・多分。