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イベントの告知キタ♪───O(≧∇≦)O────♪ーー

 シルバーがチンピラの1号2号との戦いを終えた頃。アナザーワールドの開発者などの集う運営側の会議では、少し混乱が起きていた。皆一様に少し顔を顰めながら画面を見ている。


 彼等の頭痛の種となっているのはあるプレイヤーと、そのプレイヤーを気に入ったのか知らないが、新しくスキルを与えたりしている、あの世界でいう女神に値する存在のことだ。つまり、シルバーとアイリスである。


「一体どういうことだ。NPCがそこまで一個人に肩入れすることなど全く想定されていない筈だ。何故こうなっている」


 一人が呟いた。それもそうだ。もし一個人にばかり肩入れしてしまうようなゲームなら、選ばれなかった人々はこのゲームから離れていってしまうだろう。それは即ちこのゲーム、その世界の終わりであり、終焉ということだ。


 しかし、そうは思わない人もいる。会議とはそういうものだ。ここでは上下関係などは無いものとされている。それもよりよいゲームを作るために行われていることだ。


「でも、これはこれで良いんじゃないか?このゲームではPKだって、泥棒だってやろうと思えばする事ができるじゃないか。そして、その行為に返ってくるのはあの世界における犯罪者というレッテルと、賞金目当ての人々だろう。このプレイヤーはその逆。人々に好まれる事をしただけで、その見返りが帰ってきただけじゃないか。寧ろこうなっている方が真っ当だと私は思いますね」


 良い面もあれば、悪い面もある。世の常だ。


「しかし、既にあのゲーム、あの世界は私たちの手から離れているといっても過言ではないだろう。そして、私達に出来る事は多少のメンテナンスと、よりプレイヤーがより楽しめるようにイベントを企画する程度が関の山だ。それならいっそそのような事はあの世界を生きる者たちに委ねてみてはいかがだろうか。私達は所詮外の人間だ。そうだろう?」


 無責任だ!とは誰も言わない。それで良いんじゃないかと皆思ってしまったからだ。皆で創り上げたあの世界、その住人は彼等にとって子供のような存在だ。独り立ちというには変だが、心理としてはそのようなものなのかもしれない。


 つまり彼等の一存でシルバーやアイリスがどうなるかは決まらないという事だ。全ては彼等の行動次第だ。


 そうしてこの話題は流れていった。彼等の中で結論付いたからだ。そうして、次はいよいよこの話となる。様々なプレイヤーが待ち望んでいたであろうアレである。


「それでは、アナザーワールド初のイベントの開催をプレイヤーに告知しようではないか!内容について大まかな変更はありませんが宜しいですかな?」


 各々が頷く。そうしてプレイヤーに初のイベント情報が伝わっていく。勿論シルバーにも。



 ☆☆☆☆☆


「ん?あれ?なんだこれ?」


 俺は彼奴らとの戦いを終えて、ステータスの確認をしようとしていたのだけど、またステータスになんか新しい機能?が追加されているみたいなんだ。こういう感じに。


 シルバー


 レベル8→9


 HP170→180/170→180(生命力)

 MP85→90/85→90(魔力)


 STR(物理攻撃力)30

 VIT(物理防御力)9

 AGI(素早さ) 24

 INT(魔法攻撃力)5

 MND(魔法防御力)9


 割り振りポイント6


 オンリーワンスキル

 アイリスの加護

 危険察知


 ノーマルスキル

 チュートリアル(ここをタッチしてね☆)

 剣の心得

 盾の心得

 受け流し


 ストレージ


 インフォメーションnew!!


 取り敢えずステータスはこうした。


 STR(物理攻撃力)30→33

 VIT(物理防御力)9

 AGI(素早さ) 24→27

 INT(魔法攻撃力)5

 MND(魔法防御力)9


 割り振りポイント6→0


 益々脳筋っぽくなってきたけど、気にしないことにしよう。俺はスピーディーでパワフルなだけなんだ。そうだよな(威圧)!


 閑話休題。取り敢えずインフォメーションとやらをタッチしてみないことには始まらない。・・・俺って何回もタッチタッチって言ってるけど、タッチって言う度に何回も野球のアニメが思い浮かぶんだよな。え?分からないって?これが世代(ジェネレーション)(ギャップ)というやつか。・・・話題は変わったけど閑話休題出来てないな。


 よし、今度こそ閑話休題。インフォメーションをタッチしてみると、インフォメーションの中には様々な機能があるようだ。先ずはフレンド。前までは別のところにあったのだが、ここにまとめられたようだ。そこについては特に機能の変化はない。


 二つめは掲示板。現実の世界のネット上では既にあった様なのだが、それがこの世界でも出来る様になった様だ。尤も、俺は人には聞くが、そういうネタバレ的なものは好みではない。俺が使う事はないだろう。


 そして三つめ。これが今回の要であろうメッセージだ。まぁ、分かりやすく言えば"お知らせ"である。そして、その中にはプレイヤーが待ちわびていたであろうイベントについて書かれていた。そのイベントとは・・・闘技大会!


 よっしゃぁ!俺はこういう大会みたいなのを楽しみにしていたんだ!現実世界じゃ無理だった俺も、ゲームの中でなら強者(ヒーロー)になれる。開催日は二週間後。楽しみだな。因みに予定については大丈夫だ。ラッキー♪


 そして闘技大会というのならもう、レベリングするしかないよなぁ。行くぜ!栄光が俺を待っている!俺の挑戦はこれからだ!

打ち切りエンドではございません。


途中掲示板は覗かないとシルバーは言っておりますが、掲示板は書くつもりです。書いた事ないので、時間がかかるかも知れません。ご注意下さい。


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