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なんでなんだよっ!!!!!

明日でこの小説が三周年!!……明日投稿すれば良かったんじゃないかって?


その通りです。

「デュフフフフフフ!!!」


 何とか街の外までラインハルトを誘導し、魔王ちゃんの爆発と街への被害を防ぐ。


「デュフフフフフフ!!!」


 魔王ちゃんが暴れるくらいなら、俺がラインハルトを何とかするしかないだろう。


「デュフフフフフフ!!!」


 いやうるさい!?滅茶苦茶うるさいな!!絶対わざとだろこれ!!


「うるさいよ!!」


 このうるさい笑い声を止めるため、そして魔王ちゃんを怒らせないようにするため。剣をラインハルトに振り下ろす。コイツは本当にやる気で戦わないと倒せない強さだ。


「デュフフフフフフ!!笑い声で集中出来ない作戦でござる!!デュフフフフフフ!!!」


 小賢しい。コイツ、初めて会った時とは違い、割と冷静だぞ。


「ええぃ、このような不埒者、とっとと締めてしまうのじゃ」


 魔王ちゃんからも野次が飛んで来ている。最初に比べれば楽しんでいるような雰囲気が出てきているので結果オーライだが、それでもおれが負けたらどうなるか分からない。……勝たないとな。


「のじゃっ娘キターーー!!!やはり天使でありますな!!!シルバー殿はお目が高い!!」


 お目が高い!!……じゃねぇよ!!逆にお前の目は節穴かよ!!魔王ちゃんって気づいてこれか!爆発したらどうするつもりなんだよ!まさか魔王ちゃんにボコボコにされてもご褒美だって言い張るつもりか!!??


 ……有り得そう。滅茶苦茶有り得そう。というかそれが目的まであるかもしれない。あー、もう。魔王ちゃんの言うようにとっとと倒さないと。


「ほらほら、シルバー殿!某は強くなりましたが、そちらはどうですかなぁ!!?」


 そんな軽い挑発に乗る俺じゃ……いや。乗るか。


 魔王ちゃんに暴れられるかもしれないと怯えた俺と、前会った時から相変わらず変わらない身勝手なラインハルト。


 ちょっとムカつくからそろそろ正面からボコボコにして反省させよう。


 最近なんか俺より強い人としか一緒に過ごしてなかったせいで自分の強さに自信が持てなくなってきてたのもある。


 俺の自信の糧となってくれ。七色閃光拳のラインハルトさんよ!!!


「デュフフフフフフ。覚悟は出来ましたかな?それでは行きますぞぉ!!」


 そう言うが否やラインハルトは拳を七色に輝かせ、こちらに向かって殴り掛かってきた。


 これがラインハルトの戦い方。拳に様々な属性を纏わせて威力を底上げする。前もそうだったが、防具も新調してレベル的にも成長した俺であったとしてもあまり攻撃は受けない方が良いだろう。


 少なくとも油断していい相手では無い。だが……。


「某の攻撃が全く当たりませんなぁ!!シルバー殿強くなり過ぎワロタ!!って奴ですぞ!!前邪神と戦っていた時よりも強くなって居るのではござらんか!!チートでは??」


 口調もブレブレのラインハルトだが、俺の力をしっかりと感じ取っているようだ。


 さっきも言ったが、俺は最近とんでもない格上に当たりまくって居たせいでなんか雑魚っぽい雰囲気を出していたけど、普通の一般プレイヤーと比べれば強い方だし、強い奴らとばっかり戦っているから成長度もかなりのものだ。


 ……あと、断じてチートではない。というかこのクオリティのゲームにチートをどうやって通すのか皆目見当がつかない。このゲームだけレベル高すぎなんだよなぁ。


「この力は、鍛錬の、賜物だ!!」


「ぐげへへへぇぇぇぇぇぇ!!!??」


 クリーンヒット。流石に一撃で仕留めることは出来なかったが、ラインハルトの身体に攻撃をぶち当てることに成功した。ラインハルトもどちらかと言えば躱して生き残るタイプなので、これはかなり効いたはずだ。しかも態勢も崩したし。


「おうふ、シルバー殿強すぎ!!某、惨めすぎて心がボロボロでござる……天使ちゃん、某を甘やかしてみては?今ならコロッと天使ちゃんの忠犬となりますぞ?焼きそばパンだって喜んでパシられますぞ?」


 色んな意味で強いな。うん。なんか心の持ちよう的な意味で勝てる気がしない。


「……やってしまうのじゃ」


 あまりのキモさに魔王ちゃんからGO!サインまで出てしまった。さようなら、ラインハルト君のことは忘れないよ、というか忘れられないよ。


「冷酷なのも素敵ですなああああああああああああああああああああ!!!」


 それがラインハルトの最後の言葉だった。……嵐の様な出来事だったな。


「帰るぞ。シルバーよ。妾は口直しに別のラーメンを所望するのじゃ」


 っよし、魔王ちゃんもそう言ってるし、じゃあ帰ってまたラーメンツアーを再開するか。







「やぁやぁ、シルバー殿に天使ちゃん、水臭いですぞ。ラーメンツアーには某も同行しましょう!」


 街に戻るとそこには何故かラインハルトがいた。ああああ!!魔王ちゃん!目が死んでる……ひぇ!?真顔ですべてを無に帰す呪文なんて使わないで!?


 ああああ!!ラインハルト!それすらご褒美です!……じゃない!!巻き込まれるこっちの身にもなって!!!



 ……なんでなんだよっ!!!!!俺はのんびり飯を食いたかっただけなのにぃぃぃぃ!!!!!

これで番外編の魔王ちゃん編は終わりです。

……そして今現在、他の番外編を思いついていないので、一時的に完結とさせていただきます。ストーリーが思いつきましたら次の話を投稿します。


またいつか更新した時はよろしくお願いします。

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