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魔王ちゃん襲来

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

ということで、前回までの邪神のお残し編は終わり、次の章に入ります。タイトルを見れば誰が出てくるかは分かり……ますねこれは

「美味い!美味いのじゃ!!」


 美味しそうにご飯を頬張るその姿はまるで小動物。しかしその実……戦えば万に一つの勝ち目はなし。恐ろしい話だ。


 おっと、説明が遅れたな。今日、俺は街で食べ歩きをしていたんだが……なんとそこで見つけてしまったのだ。いや、見つけられたと言うべきか。とにかく、魔王ちゃんが普通に街をうろついているのを見たんだ。


 説明は不要だと思うが、魔王ちゃんは割とおおらかで器がデカいことを考えても、無視できない存在だ。なんてたって魔王ちゃんがブチギレするだけで街の幾つも……場合によっては世界が滅びかねないからな。


 つまり、俺視点ではいつも過ごしている街に、爆発する可能性が低いものの爆発すればとんでもないことになる爆弾があるようなものなのだ。恐ろしいだろ?


 一応魔王ちゃんにも自分がある程度有名人であるという自覚があったのか、フードをかぶったりしたことで正体を隠しているのは良かったが、それでも知っている人が良く見たら全然気づくレベルなんだよな。


 現に俺が気づいちゃったわけだし。


 ……ん?魔王ちゃんを発見した後どうなったのかって?それはまぁ、冒頭に戻るってことだ。魔王ちゃんはお金を持って無かったし、でも俺が食べ歩きをしてるのを見たんだ。食べたくもなるだろ?


 だから奢った。一人で食うのもそれはそれで良いとは思うが、二人で食ったらまた別の美味さ、楽しさがあるからな。魔王ちゃんと二人で食べ歩きをすることにしたんだ。


「うむ、昔から思っておったが、人間の作る飯は美味いのう。これはらーめん?と言っておったか、何やら貧相なモノかと思ったが、これが美味いのなんの」


 因みに今は醤油ラーメンを頂いている。勿論俺も。これはプレイヤーが作ったものだが、全然現実のラーメンに負けてない。寧ろこっちの方が美味いんじゃないかとすら思う。


 しかも食べ歩きしやすいように、持ちやすく食べやすい小サイズも用意されていてベリーグッドだ。


 しかし、しかしだ!ラーメンは決して一種類しかない食べ物ではない。この街にもしっかりある……食べさせたい。魔王ちゃんに食べさせたい。


「へっへっへ、魔王ちゃん……ラーメンはそれだけではないぜ……他の種類も食べたいか?」


「なんじゃ、そのトンチキな喋り方は。……じゃが、そうじゃのう。しょーゆらーめんがこれほど美味かったのじゃから食べたさはあるのう」


 よしよし、魔王ちゃんは食べたそうだ。なら、行くとするか。ラーメンをはしごする旅に!!


 ☆☆☆☆☆


「これが!豚骨ラーメンです!!」


「とんこつ?とんこつとはまさか……豚の骨ではあるまいな?」


 俺の言葉に、魔王ちゃんが少し凄んでくる。まぁ、確かに豚骨から美味しい出汁を取るという発想を知らない人からすれば、豚骨ラーメンなんてゴミからとれたエキスで作った食べ物だもんな。


 ……自分で言っておいてなんだけど全然おいしそうじゃないな。最初に出汁を取るという発想をした人は本当に凄い。俺じゃあ到底思い付かない。


「まぁまぁ、ここは一つ、頂いちゃってくださいよ」


 そこまで言うならと、しぶしぶ……本当に渋々だな。滅茶苦茶躊躇いながら、魔王ちゃんは豚骨ラーメンに口をつけた。


「こ、これは!?」

ラーメン食いたい。

それはそうと、ブクマや評価は2021年でもお待ちしてます!!!楽しみにしてます!!!

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