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冒険が!!!今始まる!!

飛ばしていくぜぇえ!!!

 目を開けるとそこは……ピンクの空にふわふわ綿あめがたくさん浮いている謎空間だった。


 ……え?雲じゃ無いのかって?甘い匂いがしてるし、ちょっととって口に入れてみたけどしっかり甘かったから間違いないだろう。


「シルバーさん!ここが綿あめ星です!!」


 わ、綿あめ星!?な、なんて糖分過多になりそうな星なんだ……。まぁ、このゲームではそんな心配要らないんですけどねー!!!


「この星にいるワタアメキングゴッドエンペラードラゴンの素材が邪神に効くと私の女神天使レーダーが唸りを上げてます!!」


 な、名前ー!!?何その名前!?『ワタアメ』って入れたらなんでもふわふわ優しくなると思ったら大間違いだ。


『キングゴッドエンペラードラゴン』の威圧感が凄すぎる。小学生が考えた最強のモンスターかな?



「ワタアッメーー!!!!」


 噂をすれば影。俺たちが来るのを知っていたかの如く、ワタアメキングゴッドエンペラードラゴンはやって来た。鳴き声は可愛い。……見た目は……ちょっと怖い。


 わたあめで出来ているドラゴンだけど殺意ビンビンで、小さな子供だったら泣いちゃうぞコレ。


「このワタアメキングゴッドエンペラードラゴンを含めた三体のモンスターの素材を使って、今度こそ邪神を完全に倒すのです!!行きますよ!!シルバーさん!」


 後こんなのを二体も倒すの!?ってあぁ!?


「ワタアッメーー!!??」


 そう言うが否や直ぐに行動に移すアイリス。そんなアイリスのパンチがワタアメキングゴッドエンペラードラゴンの頬に突き刺さる!!


「うおおぉぉい!!突然の展開にちょっと着いていけて無いけど邪神を倒すために犠牲になってもらうぞスラッシュ!!!」


 俺も解説役のままでは居られない。アイリスが協力を要請したということは俺の力が必要だと考えているということ。


 という訳で斬る斬る斬る!!


「ワタアッメーー!!!!」


 勿論ワタアメキングゴッドエンペラードラゴンも黙って攻撃され続ける訳では無い。ドラゴンの名にふさわしいブレスを吐「どっせーーい!!!」く……。


「えええええーーー!!!!!???」


 ワタアメキングゴッドエンペラードラゴンが俺たちに向けてブレスを吐こうとした瞬間、アイリスが一瞬でワタアメキングゴッドエンペラードラゴンの顎まで移動し、その顎を拳で撃ち抜いた。


 ブレスは口からエネルギーを吐き出すことで攻撃する技だ。それが放出できず、口の中に留まった場合どうなるか。


「ワタアッメーー!!????」


 A.爆発する。


 ワタアメキングゴッドエンペラードラゴンは口の中でブレスが暴発し、見るも無惨なボロボロドラゴンになってしまった。


 もはやキングでゴッドでエンペラーな風格は残っていない。悲しみのドラゴンである。合掌。


「ワタアッメ……」


 それでも流石はワタアメキングゴッドエンペラードラゴン。その名に恥じぬ頑張りだ。こんなにもボロボロにされているのにまだ諦めないらしい。


 ふらふらになりながらもアイリスを爪で引き裂こうとする……が、当然そんな苦し紛れの一撃がアイリスに当たるはずがない。


 アイリスは余裕を持って躱し、ワタアメキングゴッドエンペラードラゴンに拳を叩き込みまくる!!


 余りにも容赦が無い!!余りにも圧倒的!!


 ……俺、要らなくね?

アイリスちゃんこんなに強いなんて……。

拳神だ……。

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