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はじめてのいくうかん

皆さん!お久しぶりです!約1ヶ月と少しでしょうか?

只今より番外編を開始致します。

毎日更新とは行きませんが、またのんびりと書いていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。


あと、番外編はちょっとテンション高めでお送りするかもしれません。

 やぁ。なんかこういうのも久しぶりな気がするシルバーだ。今俺は良く分からない空間にいる。辺りを見渡しても薄暗い空間が広がっているだけで良く分からない。


 状況を把握するのは大事だ。状況を把握せずに狼狽えるだけでは何も解決しないのだから。でもやる気があってもどうにもならないこともある。今がまさにそれなのである。だから俺は悪くない……たぶんきっとメイビー。


 しかし、しかしだ。俺はダンジョンに潜っている途中になんかよさげなお宝を発見したから触ってみただけなのに、なぜこんな場所にいるんだろうな?


 ……え?不用心に変なお宝を触るからそんなことになるんじゃないかって?……ぐうの音も出ない。正論の暴力に泣きそうだ。


「んー、たぶんこっちだ」


 それはともかく、何の手掛かりも何のヒントも無いので取り敢えず適当に進んでみることにする。


 ……一番最悪のパターンとしてこの空間自体がバグだった場合だが、それは俺にはどうしようもないので考えないようにしよう。


 ある程度はお気楽に生きるのも大事だ。しかもゲームなのだから尚更である。


「しっかし、本当に何も無いな」


 歩けども歩けども何も無し。しかも景色も変わらないから自分がちゃんと前に進めているかどうかもよく分からない。


 そして地面の材質もよく分からない。足跡も付かないし、俺の力で全力で切り付けてみても切り跡すら付かない。


 どのように歩いて来たか印を付けようと思ったんだが、それも上手くいかない。まったく、意地悪が得意な空間である。


「おっ?」


 遠くの方に黒い何かが見えた。まだ遠すぎてどういうモノなのか分からないが、今まで全く何も無かった所に現れた謎の物体だ。


 言うなれば砂漠の中のオアシス!……蜃気楼のような悲しい幻じゃないことを願おう。神様というかアイリス様にね。


 という訳でダーッシュ!!!俺は進む!BダッシュならぬYダッシュで!!俺はY派だから!!……ちなみにジャンプがB派だ。これは意外と共感が得られるんじゃないか?


『……ヌ……サヌ……』


 俺が意気揚々と近づいていくと、物体から何やら音……正確には声か?が聞こえてきた。


 真っ黒な物体だと思っていたらまさかの生き物!?第一現地生命体発見か!?


『ユルサヌ……ユルサヌ……!!』


 おうふ。近づいてみてすぐに分かった。これは良くないものだと。分かりやすく呪詛を吐いているからな。素人目にも分かりやすくて大助かりだ。



 もしかしてだけど、コイツが俺をこの世界に引きずり込んだのか?……有り得る。というかその通り何じゃないか?やだ、私ったら名探偵。


 こんなモノ、遺していても良いことは一切無さそうだし、取り敢えず壊しとくか。よーし、せーの!!


「ちょっと待ってーーー!!!」


「うおおぉぉい!???」


 俺が剣を振り下ろそうとした瞬間、まさにそのタイミングで突然後ろから制止を求める声が聞こえた俺は、慌てて剣を横にずらし、事なきを得た。


 声を無視しても良かったんだが、俺にはそれが出来なかった。何故なら……。


「お久しぶりです!シルバーさん!危ないところでしたね」


 その声の持ち主はアイリス。あの邪神との戦闘以来の対面である。……しかも声だけじゃなくて、あの可愛いボディ付き。


 ポジティブに考えたら久しぶりに会えてバンザイ!ネガティブに考えたら今回は声だけじゃ対処しきれないってことだろ?


 ……ヤバ!?ヤバくね?俺はアイリスが直接飛び出してくるようなことをしようとしてたって訳?怖すぎる!!


「なぁ、俺がアイリスの言葉を無視してあの黒いのに斬りかかってたらどうなってたんだ?」


 怖いもの見たさではないが、危ないと言うからには相応のことが起こるはずだ。一体何が起こりかけていたのだろうか。


「それはですね……死にます」


「死ぬの!?」


「死にます」


 死ぬんだ……。怖いな……。

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