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支援が思いのほか凄かった件

三日連続更新。えらい。

 あー、取り敢えず落ち着きましたシルバーです。俺一人ならそわそわしててもダメになるのは俺一人だが、今回は仲間がいる。嬉しいのは一旦置いといて、今は落ち着いて次を見据えないと。……!!


 心を整えていると、空に何やら波動?見たいなモノが広がった。それはとても温かさや優しさが感じられるものではなく、冷たさや悪意というもので満たされていた。


「うむ、どうやら邪神が目覚めたようじゃのう。人間共よ、準備をするが良い。妾を失望させるでないぞ」


 やはり邪神が復活したらしい。魔王ちゃんも警戒を促している。失望させるなという物言いも、少し話した今なら、ツンデレに思えてしまう。


「では魔王ちゃんパワーを受け取るが良い」


 魔王ちゃんはそう言って、邪神と同じくらい邪悪そうな波動を俺たちに放った。


「「「「「おおおおおおおおおお!!!」」」」」


 皆が叫んでしまうのも無理は無い。それくらい、劇的に変わった。なんと言うか、分かりやすく強くなった気がする。


 俺だって補助魔法位受けたこともあるし、少し系統は違うが極限状態(ゾーン)という自己強化スキルも持っている。


 それでも、それらとは比べ物にならない倍率の強化だろう。こんな強化をするスキルを個人が手に入れたらバランスが崩壊する気がする。流石魔王ちゃんと言わざるを得ないな。


「それでは私の方からもどうぞ」


 アイリスの方からも波動が放たれる。魔王ちゃん、邪神とは全く異なる温かくて神々しい光だ。……別に邪神はともかく、魔王ちゃんを貶すつもりはないけどな。魔王ちゃんには魔王ちゃんの良さがあるし。


 ……そしてこちらもまた驚くべきことだが、アイリスの強化も魔王ちゃんと同じくらいのパワーを感じる。いや、魔王ちゃんの方が少し強いか?でもそのくらいのバフを二つも掛けられたので、全員滅茶苦茶強くなったのは間違いない。


 逆に言ったら、このくらいのバフがないとまともに戦えないということの裏返しじゃないのか?……恐ろしい話だ。


「……来るぞ、ニンゲン共よ、気を付けるのじゃ!!」


 魔王ちゃんの言葉と同時に、遥か遠くに巨大な影が現れた。影は遠くから歩みを進めてくる。ホラー映画で出てきてもおかしくないビジュアルで、手と足が何本もあるように見える。間違いない、こいつが邪神だろう。


『ゲゲゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!』


 声も物凄く怖い。真夜中に一人でいる時にこの声で話しかけられたら腰を抜かしちゃうかもしれない。


 でも、今は真夜中じゃないし一人でもない。ルゥとエミリーは少し緊張した顔持ちだが、決して気持ちで負けているようには見えないから大丈夫だろう。


「なんか出てきてますぅ!?」

「あれが眷属ですか!?」


 そして邪神の身体からモンスターが大量に現れた。ルゥの言う通り、あれらが魔王ちゃんに聞いた邪神の眷属なのだろう。


 邪神と同じく眷属たちも街へ向けて歩き始めている。


「皆様、よろしくお願いします!!邪神とその眷属を倒し、この世界を護ってください!!」


「「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」」」」」」」


 アイリスの言葉に弾かれるように、プレイヤーも現地人かどうかなんて関係なく、全員が各々の仕事を果たすため、動き始めた。


「行きましょう!」

「行きますよぉ!」


 それは勿論俺たちだって同じだ。俺たちの目標は邪神。雑魚はローラと冥途が全力で狩ってくれると信じ、愚直に突き進むだけだ。


「あぁ、行こう!!」


 さぁ、仲間と共にやってやるとしよう。

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