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PKしちゃいますか?

読んでくださりありがとうございます。


ブックマーク五百人いきました!嬉しいです!ピョンピョン♪

 俺は盾の改良までの間、再び街を出歩くことにした。ダンジョンに行こうにも、盾なしで挑むのもなぁ。


 という訳で、今度は何の目的もなく街をぶらぶらしている。ん〜どうしようかな?ログアウトとするにはまだ早いしな。お金も今回ので無くなってきてるし、冒険者ギルドで街の中で出来る依頼でもあるか探してみようかな?そんなことを考えていると、何やらザワザワとした声が聴こえてきた。何だろうか?人が集まっているな。騒ぎの中心の場所は、俺がまだ行ったことのない店のようだけど・・・


 俺も野次馬になって、騒ぎの中心を見てみた。男が何か言ってるみたいだな。う〜ん?もうちょっと近づかないと聴こえないな。あとちょっとで聴こえそうだな。よいしょっと、あ、すいませんね。


「なぁ、俺は今、金がないんだよ。だからこれを俺に渡してくれるだけでいいんだぜ。簡単だろ?俺は助かる、アンタは俺を助けることができる。WinWinの関係じゃねぇか」


 あ、聴こえた。それに姿も見えた。姿は俺とは違い、初期装備の防具ではなかった。武器も違う。釘バットかな?そんなものまであるなんて、このゲームは自由だな。違う違う、そうじゃない。頭悪いな、コイツ。どこがWinWinの関係なんだよ。完全にやられ役のセリフだし、人を困らせるなんて最低な野郎だな。見た目は完全にチンピラだしな。


 そんなことを思っていると、チンピラがこちらをギロッと睨んできた。え?なんで?


「テメェ、俺にそんなことを言ってくるなんて舐めてんのか!ゴラァ!」


「え?もしかして俺の心でも読んだんですか?」


 すると、チンピラは顔を真っ赤にして、


「ふざけてんじゃねぇぞ!テメェ!テメェが口にしたんじゃねぇか!」


 あ、俺はどうやら口にしてしまっていたらしい。別に謝らないけど。そんなことはどうでもいい。大事なのは、このチンピラが理論の破綻したおかしなことを言っていることで人を困らせているということだ。更に俺の苛立ちの元になっているのは、このチンピラが絡んでいるのが、この街に来て最初に話したおばちゃんだということだ。あのおばちゃんはどうやらここのお店の人だったらしい。今こそ恩を返すとき!ここで行かねば男が廃る!シルバー!行きます!


「おばちゃんから離れろ!金が無いのなんて自業自得じゃないか。こんなことしてるって知ったら母ちゃんが泣くぞ!」


 さて、これは軽い挑発みたいなもんだ。おばちゃんに危害を加えられでもすれば、立つ瀬が無い。という訳で、俺にヘイトを向けてる訳だ。ゲームの基本だろ、守る対象に攻撃が行かないようにヘイト管理をするのは。VRMMOでも同じ筈だ。最も、それをするのがモンスターかチンピラかの違いはあるけどな。ん?ちょっと毒舌になってるって?俺だって怒ってんだよ。親切な人が困ってるのを見てな。まぁ、超ヤサイ人にはならないけどな。


「うるせぇ!テメェは黙ってろ!」


 案の定見た目通りに短気なチンピラは手に持った釘バットで俺に向かって殴りかかって来た。おばちゃんが手で目を覆って、見てられないといった感じになっているが、大丈夫だ、問題ない。チンピラは怒りのせいで大振りになっている。お蔭で盾がない俺でも十分に戦うことができる。


 チンピラが釘バットを振り下ろしてくるが、AGI中心に振り分けてあるおかげで、動体視力が上がっているからだろう、ちゃんと攻撃が見える。横に跳んで躱す!本当はギリギリで躱して、ふっ、当たらんな。その程度なのか。とでも言ってやりたかったのだが、釘が飛び出ているせいでギリギリで躱すというのは難しい。ギリギリで躱そうとして当たってしまうほどかっこ悪いことはないからな。仕方ないね。


 躱す躱す躱す躱す躱す。おうおう、苛立ってるねぇ。ん?ここでチンピラが後ろに向かってジャンプした。苛立ってるはずだからもっと殴ってくるかと思ってたんだけどな。そううまくいかないってことかな?


「テメェ逃げ腰で恥ずかしくねぇのかよ!・・・チッ、仕方ねぇ。お前みたいな初心者プレイヤーに使う気はなかったが、気が変わった。叩き潰してやる!アースクラッシュ!!」


 チンピラは釘バットを勢い良く地面に叩きつけた。スキルか!大地は振動し、岩が突き出してくる!


 !?


 何だかゆっくりと見える。なぜだか分からないが、チャンスだ!観察してみると、突き出してくる岩には規則性があるようだ。これを躱すには後ろに・・・いや、前だ!前に出る!前に走り、ギリギリで躱す。グレイズ!大丈夫だ、ダメージは受けていない。スキルを使ったせいだろうか、チンピラの動きが固まっている。


 一閃!


 チンピラの首を狙って俺にできる会心の一撃を繰り出した。手応えあり!子供にもできるゲームなので、首が飛ぶという演出こそ無かったが、凄い勢いでチンピラの体力が減っていく。そして・・・ゼロになった。消えていくチンピラは最後の気力を振り絞ってだろうか、大きく叫んだ。


「お前なんか兄貴にかかれば楽勝だからな!覚悟しとけよ!!」



 ・・・・・・あれ?なんかチンピラの兄貴と戦うフラグが立っちゃった?






ようやくPK出来ました。最強までは行ってませんが、強くはなって来たんじゃない?と思います。


ここで募集させていただきたいのですが、鍛冶屋の彼女の名前を皆様に決めていただきたいのです。こんな名前がいいんじゃない?というのがあれば、感想の方によろしくお願いします。赤髪で、髪の毛を結い上げているのが特徴です。


締め切りは次の投稿までです。出来るだけ提案して欲しいなぁ。


これからもよろしくお願いします!

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