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違和感の正体

どうも。公爵蜘蛛です!!自粛中なので基本的に家に居ます。

「うむ、些かドタバタしたが、問題は無かろう。久しいな、シルバーよ。見事に強くなっているようだな」


 し、師匠に褒めてもらえた…!!歓喜の極み!!……なんだけど、さっきから繰り返し言っているが師匠に対してずっと違和感を感じている。


 それは何故だろうか。……それも勿論知りたいが、消えたおじさんがどこに行ったのかも分からないし気になる。聞きたいことが多すぎるんだ!!


「師匠、何か変わりましたか?」


 分からないことは聞く!!これに限る!!自分で考えるのはもちろん大切だが、それで思い悩み過ぎるのも良くないと俺は思う。何事も程々が大事だってことだな。


「ふむ、もしかして見た目のことか?確かに、周りの者にも若くなったとはよく言われるな」


 そ、それだー!!なんか違和感があるなって思っていたけど、見た目が若くなってるんだ!!逆になんで気が付かなかったんだ?


 おじいちゃんに近い感じだったのが、少し若くなって、しかもますますダンディーになってる!!話し方も少し変わってる気もするし!!


 若くなってるんだから強くなっててもおかしくないよな……本当にそうか?……ま、まぁいいや、師匠だからな。何故か若くなっているという様な不思議なことが起きても大丈夫だ。


「そ、そうだ。師匠!さっきのおじさんは何故消えたのでしょうか?」


 この事についても聞いておかねば。おじさんはどこに行ったのだろうか。


「先程の男は、ここ最近ギルドを騒がせていた辻斬り魔でな。色々な場所を転々としている様であったからギルドの方でお尋ね者になっておったのだ」


 ふむ、なるほど。それでそれで?……ちょっと師匠の話し方が移ってるな。


「次元人である様だったからな。お尋ね者とは言え、ここで倒す訳にはいかん。倒したらどこで復活するか分からんからな」


 捕まえる側からすれば、次元人は大変対処しにくいだろうな。師匠の言う通り倒しても復活するし、そういうことをする奴らはゲーム感覚で犯罪を犯しているだろうから、反省もしないだろう。


「そこで使うのが、さっきの玉だ。これは相手を直接牢屋に放り込むというマジックアイテムでな。普通の罪人に使うには中々高価だが、死して尚生きる次元人には効果的面でな先程の男もこれで牢に送ったという訳だ」


 なるほど。師匠の説明で全部分かったな。


 ここまでの話を分かりやすくまとめると、俺が師匠に感じていた違和感は、師匠が若返っていたから。


 そして消えたおじさんは指名手配されていた辻斬り魔で、師匠がアイテム使って牢屋送りにした……ということだ。


 短くすると一気に内容が薄く感じるかもしれないが、人生そんなものである。気にしない気にしない。


「師匠はあのおじさんを捕まえる為にこのダンジョンに来たのですか?」


 師匠がなんでこのダンジョンに居るのか知りたいからな。目的が気になる。


「ふむ、目的と言えば……修行だな。最近は全盛期に勝るとも劣らない素晴らしい肉体になって来てな。いやはや、儂もまだまだ捨てたもんじゃないなと思っておるよ。……言い方は悪いが、居たら捕まえるぐらいの気持ちで、先程の男の確保も目的ではあったがな」


 師匠はやっぱり修行しに来てたんだなぁ。……しかもついでにお尋ね者の確保!?仕事が出来る男って訳だ。カッコよ過ぎる。俺もそうなりたいなぁ。


「そういえば、シルバーよ。お主は何故このダンジョンにおるのだ?儂と同じくこのダンジョンに修行をしに来たのか?」


 し、しまったー!!そういえば何故師匠に会いに来たのか要件を伝えるのを忘れていたー!!……こんな感じに元気良く言えば誤魔化せる感じがしません?……しませんか。


 要件を伝えていないのに、何故か伝わっているものだと勘違いしていた。……これは良くない事だが、だからと言ってそればかりを反芻してうじうじしていても仕方ない。早く要件を伝えるとしよう。


(…ここで!シルバーの言葉講座!!『反芻』とは、簡単に言うと動物がご飯を噛み噛みした後に、一度吐き出してからもう一度噛み噛みする動作の事だ。さっきの俺みたいな使い方だと、繰り返しその事について考えるみたいな感じだな。勉強になっただろう?では、さらばだー!!)


「じ、実はですね…」


 俺が師匠に要件を伝えようとすると、師匠は俺の前に手を出した。


「まぁ、待て。ふむ、儂が当ててやろう。シルバーよ。お主は儂に偶然会ったという訳ではなかった。つまり、儂を探しに来ていたということ。そして、儂に出来ることはそう多くはない。そこから導き出されるのは…」


 導き出されるのは?


「儂に、戦闘関連の協力を得に来た。そういうことではないのか?」


 キュン…!!そ、その通りです師匠!!


 そ、そうだ。みんなには秘密にしてたけど、今から師匠に話すことになるし、みんなにも聞いてもらうことにしよう。俺が、どこに挑みたいかを…

キュンってなんだよ。


…あ!1万ポイント目指して頑張っていきますので、もしよろしければ下の☆☆☆☆☆を押して、評価をしてくださると嬉しいです!!

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