んー?んんん???
いきなり斬りかかって来た彼(中年のおじさん)だったが、一応こうなることも警戒していたので、危うげなく躱すことが出来た。……やはり戦うことになってしまうか。
「うぐぐぐぐぐ……やはり、当たらないですねぇ。今のでも不意を突いたつもりだったんですが」
恐らく透明状態になる能力を見破られたことが無かったんだろう。今の攻撃は不意打ちにしては少しお粗末だった。透明なら当たるだろうしな。仕方のないことかもしれないが。
「…よく考えてみましたが、私が透明だった時と比べて躱し方が随分とお上手なようですね?」
ギクッ!?ま、まずい。ブラフであることがバレてしまったか?あの状態でも危険察知のおかげで攻撃を喰らう事は無いが、俺の方から攻撃が当てられる自信がない。
「まだチャンスはあるのかもしれませんね」
そう言うが否や、彼の姿が見えなくなってしまった。まずいまずいまずい。泥仕合の予感がする。
DANGER!!DANGER!!
また反応があった。どうやら攻撃が飛んできているようだ。俺は後ろに大きく飛んで躱した。……うん、やはり躱すことは問題なくできるな。
考えろ、攻撃を当てる方法を。このままではジリ貧になってしまう。最初に攻撃をされていた時に比べて何か得た情報は無いのか?
ま、まずはそうだな。人が攻撃してきているということが分かったな。……これが分かったとしてもどうすることもできないなぁ。まぁ、対処できない謎の現象で無くなっただけまだマシか。
…よく考えたらまだ情報はあるな。彼は俺を攻撃するときに剣を使ってきていた。魔法を使えないのかあの時に使わなかっただけなのかは分からないが、攻撃するときは剣で斬るために近づいてきているんだ。
…つまり、カウンターが決まる可能性があるな。最悪、危険察知が発動した時に件を適当に振り回せば当たるかもしれない。……見た目が残念過ぎるが。
よし、それでは「む?そこに居るのは、もしやシルバーか?」……ほえ?こ、この声はまさか!?
俺が声のした方に顔を向けると、そこには!俺が探し求めていた師匠の姿があった。……んー?んんん?
な、何か違和感がある様な気がする。師匠なのは間違いないと思うんだが、何かが最後に見た師匠とは違う気がする。……と、取り敢えず返事をしようか。
「は、はい!師匠!!シルバーです!!」
「おお!そうかシルバーか!久しいな。息災であったか?」
やっぱり師匠で合っていた。……にしてもおかしいな。なんで違和感を感じるんだろうか。確実に師匠のはずなのに。
「…新手ですか。どうやら知り合いのご様子。シルバーさんを倒す決め手がない以上、まずは新手から潰すべきですかねぇ」
あ!まずい!!師匠はまだ透明になっている彼の存在に気づいていない!!知らせないと!!流石の師匠も透明な敵相手には……ま、間に合わない!!
「む?何かおるな。これが例の…」
あ、危ない!!
グサッ!!!
あ……あぁ…!!
「ば、馬鹿な……嘘でしょう!?まさか……そんな!?」
「ふむ、本当に見えないのだな。まぁ、見えないなら見えないなりの対処の方法があるのだがな」
し、師匠が!?師匠が勝った!?師匠がやられるかと思ったら、何故か気づいた時にはおじさんが床に倒れていた。何を言ってるか分からねぇk(割愛)
「次元人であったか。ならば…」
師匠はそう呟くと、懐から綺麗なボールの様なアイテムを取り出し、おじさんに向かって投げつけた。……!?おじさんが消え失せた。おそらくだが、先ほどから使われていたおじさんのスキルによるものではなさそうだ。
…なんかあまりにも急展開過ぎて、付いていけてない感じすらしてる。冷静になるためにも、取り敢えず思ったことを一言言ってもいい?
…師匠強くない?
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