釣り大会開始
短いですけど許してください!!全部コロナとか花粉が悪いんだよぉ!!(責任転嫁)
しばらく話していた俺とオスカーだったが、お互いいい暇つぶしになったようで、気が付いた時には大会がもう少しで始まりそうな良い時間になっていた。
…お?なにかモニターに表示されたな。取り敢えず読んでみるか。
えー、なになに?……ふむふむ、あぁ、なるほどな。
あ、これじゃあみんなに全く伝わらないから、モニターに書かれていた内容を簡単に要約して説明しよう!!
一つ目。もうすぐ始まるよ的な話だな。一応前々から表示されていたわけだが、改めて教えてくれたらしい。分かりやすいよね、教えてくれてありがとう!丁寧な運営でありがたい。
二つ目。審査する方法は二種類あるとの事。一種類目は分かりやすく大きさ。大きければ大きいほど良い。一番大きいモノを釣った人が優勝ってことだな。
二種類目は美しさ。これは俺にはよく分からないんだが、運営の人が審査するらしい。取り敢えず綺麗なやつが釣れたら優勝できるかもしれないな。
そして三つ目。釣った魚の中からいいと思うやつを選んで、それぞれの審査にエントリーする。その際に同じ魚を選んでも良いらしい。
分かりやすく言うなら、滅茶苦茶大きくて、とんでもなく美しい魚が釣れたのなら、一匹で両方にエントリーして良いってことだ。なるほど。
「両方の優勝、狙っちゃうよ〜ん」
オスカーはやる気十分だな。俺も頑張らないと。
☆☆☆☆☆
「「「「「3!!!」」」」」
「「「「「2!!!」」」」」
「「「「「1!!!」」」」」
ピー!!!!
カウントダウンが終わり、釣り大会始まりのホイッスルが勢い良く鳴り響いた。
皆開始前に用意していた釣竿を振るい、釣り糸を水に垂らしていく。今回は皆熱意こそ持っては居るが、戦いそのものは大変静かだ。
まさに、明鏡止水と言いたくなるような光景だな……本当に言ってみただけなんだけど、この使い方が合っているのかすら俺には分からない。
使い方はちゃんと合ってる?間違ってる?……まぁ、いいや。間違ってたとしても誰も聞いてないしな。ノープロブレムってやつだ。
…こんな無駄話なんかどうでもいいよな。遅れながら俺も、釣竿を勢いよく振るい、釣り糸を勢い良く水の中に放り込むことにした。
さぁ、こっからはお祈りの時間だ。みんなお祈りをしていることだろう。
…もしかしたら釣りに有利になるようなスキルを持っている人もいるのかもしれないが、生憎俺は持っていないし、持っていなくても釣れることは冥途で立証済みだ(大物を釣ってはいたが、釣り関係のスキルは持っていないらしい)。
つまり!!俺にだって十分勝ち筋!!勝つ可能性はあるということ!!例え事前練習で一切釣れていなかったとしても!……やべぇ、心配になってきた。
評価システムがアップデートして変わったみたいですね。これを機に、まだ評価してない人も評価してくれると嬉しいです