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シルバー(自称お兄さん)&おっさん&おじちゃん

連続更新!!力尽きました…

サブタイトルが適当なのは許してください……( *´艸`)

 こいつら、想像以上なコンビネーションしてるな。特におじちゃんの方は、サポートに特化してて大変鬱陶しい、本当に。このコンビネーションなら、格上にも勝てる可能性は十分あるだろう……まぁ、俺がそのまま負けるつもりはさらさらないが。


 さて、ちょっとした小競り合いで分かったことが幾つかある。おっさんの素早さは、俺よりも幾分か低いが、サポート魔法が入ることで、完全に追いついたとは言わないが俺に追随出来るほどの素早さまで上昇してくる。


 アレは俺の想像以上のパワーアップだった。まぁ、今となっては相手の素早さも把握したことだし、先程みたいに懐まで入り込まれることもないだろう。それでも、油断してはいけない。油断大敵だ。


 そしてもっと厄介なのは、おじちゃんのサポートだ。さっきやられたみたいに、仲間のピンチには適切なサポートを行っていた。あの『フラッシュ』さえなければ、俺がおっさんのトドメをさせていたのは間違いないだろう。ここまでサポートに特化した魔法使いは見たことがないから、俺も結構困惑している。


 だって考えても見ろよ?みんながみんな好きなようにこのゲームをプレイしているんだ。アニメとかマンガで見たみたいに、リアルじゃありえないことだってたくさんできる。魔法なんてその最もたるものだと思うけど、どうせ魔法を使うのならド派手で爆発力のあるものを使いたくはならないか?


 それに比べてアシストのための魔法なんて強いのは分かるけどどれも地味だし、他人に依存するところがあるから中々厳しい。……と俺は思う。まぁ、そうは思わなかったからこうしてその道に進んでいるんだろうけどな。どんなことでも、極めた者にはそれ相応の恐ろしさというか、とんでもないポイントがある。それを肝に銘じておかないと。


 作戦は……ない!!とりあえず、隙を見て殴る!これに限る!……というか、作戦を立てたところで、おじちゃんの方が俺よりも頭の回転は良さそうだし、俺の作戦なんて裏目に出てしまいそうな気がしてならない。


 …あれ?これだけ聞くと、向こうが主人公みたいだな。仲間と協力して、自分たちよりも強い相手に下克上を果たそうとする。仲間のピンチを、自らの魔法によって救う。


 やべぇ、向こうに主人公補正がかかってたりしないよな?とどめを刺す時に、意味が分からない覚醒したりしないよな?突然契約して魔法少女おっさんになったりしないよな?


 …うん、大丈夫。そんなマンガみたいなことにはならない。……フラグ建ってないからな!勘違いしないでよね!


「さぁ!!よくもさっきは蹴ってくれやがったな!!もう油断しねぇ!ギッタギタのぼっこぼこにしてやる!!」


 ジャ〇アンみたいなこと言ってるな。物も奪おうとしてるし、映画補正掛かってないジャ〇アンだな。怖い怖い。


 魔法もかけ直したようだが、その程度じゃ負けないってことを証明してやる。そして教えてやろう。下剋上は滅多に起きないからこそ貴重で尊いモノなんだってことをな!


 今度は俺から先制攻撃を仕掛けさせてもらうとしよう。


「おらぁ!!」


 俺の攻撃に合わせて、二人はそれぞれ前と後ろに移動した。まぁ、正しいな。もしこのまま動かなければ俺は先におじちゃんを狙おうとしてたからな。


 だが、甘い。おっさんは俺の剣を受けないように動いた。そう動こうとするのはなにも間違った事じゃないが、俺を仕留めようとするのなら、刺し違えても仕留めるくらいの粋じゃないといけなかったな。ここで今思いついたことを実践させてもらおう。


 俺は思いついた通り、剣を振り下ろそうとするのを止め、何の前触れもなく立ち止まった。するとどうなるか?


 俺が近づいてくることを前提に殴りかかってきていたおっさんは攻撃が空ぶって隙を晒した。これは千載一遇のチャンス。俺は剣を振り下ろそうとするが、その瞬間、またこのあたり一帯が真っ白に光った。


 ……二回も同じ手にかかると思ったか?俺は目を一瞬つむっていたんだ。こんなにも対策が簡単な魔法というのも珍しい。二回も聞くと思っていたのなら、甘い、甘すぎる。メープルシロップと生クリームが掛かっているパンケーキよりもあまい。……え?これは言い過ぎ?


 兎に角、俺はその光の影響を受けることなく、おっさんを切り裂くことに成功した。俺の攻撃力では、攻撃に特化している上にレベル差もあるおっさんの耐久力では耐えられなかったらしく、あまりにもあっけなく、消えていった。


 …さて、残ったのはおじちゃんだけになったわけだが、どうするんだ?俺は無抵抗な相手を狙うつもりはないから、降参するって言うのなら、見逃すつもりだが。


 その旨をおじちゃんに伝えると、おじちゃんは首を横に振り、笑いながらこちらに言葉を返してきた。


「いやぁ、やるじゃん。俺っちもっと弱いかと思ってたよ。それで、降参するかしないかだけど……俺っちもあんまりこういうキャラじゃないんだけどね?かたき討ちというかなんというか……とりあえず、このまま続行っしょ」


 そうか、なら仕方ないな。一太刀で切り伏せてやる。


「『スピードブースト』『パワーブースト』」


 なるほど、自分で自分に魔法をかけることもできるのか。やるな。だが、それだけでは覆せないほどの差が俺たちの間にはある。


 俺はそのまま一気に間を詰め、剣を振り下ろそうとした……が、


 DANGER!!


 そう表示されたのを見て、俺は剣を振り下ろすのをやめ、横に跳んだ。すると、いつの間に俺の後ろに回り込んだのか、おじちゃんが持っている杖で俺に向かって勢い良く殴りかかっている様子が見えた。


 …これは、まさか…


「テレポート?」


「は、はは、正解っしょ。いったいどんな勘してるっすか?あれを初見で躱されるとは思ってなかった…」


 どうやらそこでMPが尽きたらしく、魔法はもう使えないようだった。……テレポートってやべぇな。MP消費が滅茶苦茶多いようだが、俺みたいに攻撃を察知できるような術がなければ、ほぼ初見殺しみたいな技じゃないか。恐ろしすぎる。


 だが、ようやく、ほんとうにようやく!!俺はおじちゃんを追い詰めることに成功した。そして、今度こそ本当にとどめを刺すのだった…





 ああ!!強かった!!でも勝った!!よっしゃあああ!!!!


もし、よろしければ、ブックマーク、評価の方よろしくお願いします!!

もらえたらやっぱりうれしいですからね(∩´∀`)∩

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