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ギルドハウスの中を探検だ!

どうも、二日連続更新となります

「ふむ、完成したのでしたら、さっそく中を見て回るのはいかがですかな?」


 さっきとんでもなく適当な歌を聞いてしまい、ギルドハウスが完成したはずなのに微妙な顔をしてしまっていた俺をよそに、冥途は冷静に話を切り出した。


「ええ、確かにこのまま外から眺めているのも忍びないですわね。オーッホッホッホ!!!わたくしが一番乗りですわ!!」


 そしてローラもそれに便乗した。まぁ、それがいいよな。

 ちなみにルゥとエミリーはピィちゃんの可愛さにクラクラ来てるみたいだ。確かに可愛かった。……ちょっと待てよ、よくよく思えばさっきの歌は、小さな子供が自分で考えて作った歌みたいなものなのかもしれない。そう考えてみればなんだか微笑ましく思えてきたな。物は考えようってことか。



 …冒険者ギルドにも負けていないような大きくて立派な扉を開き少し進むと、そこにはとても広いエントランスが広がっていた。ちなみにだが、ここのエントランスを、設計の段階では作らない予定だったのだ。

 しかし、思いの外エントランスは必要だという意見が多かったため建設に至ったのだ。一番熱く語っていたローラ曰く建物のエントランスというものは、その建物の価値を左右してしまうほどの『顔』ともいうべき存在なのだそうだ。


 それを貧相にしたり、もしくは用意することを怠ってしまったのなら、それはこのギルドハウスの価値を下げてしまうことに繋がってしまうことになるらしい。そして、そこまで言うのならということで作ったのだ。


 ……でも待てよ。エントランスがない俺の家はいったいどうなってしまうのだろうか。自分語りになってしまうが、俺の家は自慢の一軒家だ。ローン返済は済んでいないとはいえ、このご時世で一軒家を持っていることはなかなかなステータスになるのではと自負している。


 でもエントランスは無い。つまり価値が低いのか?否、そんな事は無い筈だ。海外はともかく、日本にはエントランスがある家なんてそうそう多くは無い筈だ。……あれ?そもそも一般の家にあるようなものなのか?エントランスって。ここまで熱く語ってきたはずなのに、なんだかよく分からなくなってしまった。


 まぁ、いいや。俺の家は俺が満足していればそれでいい。そもそもの話、俺の家に客が来ることなんてないからな……自分で言っててなんだか悲しくなってしまった。


 話を戻そう。そんな感じでつくられたエントランスだったが、中に入ってみて分かった。広いだけじゃない。綺麗だ。造られたばかりなので当然なのだが、ほこりや傷、汚れなんてものは一切ない。ピカピカである。まるでテレビで見たことがあるような、お貴族様のお屋敷だ。なんだか土足で入るのにも気を使ってしまいそうになってしまうな。


「うぅ……すごく綺麗ですね、シルバーさん。わたし、何だか場違いな気がしてきました…」


「ああ、俺もそんな気がしてきたよ。見てみろよ、あっちの方を」


 俺が指さした先にいるのは、俺たちを除いたメンバーである、ローラ、エミリー、冥途の三人である。俺とかルゥが一般的な庶民の感性で少しビビっているのに対し、ローラ率いる金持ちとその主従っぽい三人組は、全く気にせずかつかつと歩き回って見ている。すげぇ、これが、格の差というものなのか。恐ろしいモノの片鱗を見た気がするぜ…


 あ、伝え忘れていたが、今はまだこの屋敷のどこにもインテリアは無い。その辺りは自分たちで調達するしかないらしい。自分好みにインテリアを飾っていく……ワクワクするな!



 …そして次にやってきたのは、使うかどうかはまだ分からないキッチンとダイニングのある部屋だ。家の基本的な配管は行われているらしく、既に水は出るし、火も普通に点く。ここに関しては、もはやリアルの世界の方とあまり変わらないな。ピィちゃん曰く魔法の力でできてるらしいけれど。


 まだ机なども置かれていないのでこのあたりがまともに使えるのはまだまだ先だと思っていたら、なんとルゥが大きなテーブルと、この家に合うような椅子を設置してくれた。

 商売で使う商品なんじゃないかと尋ねたのだが、ルゥは「せっかくこのギルドに入れてくれたのだから、自分にできる範囲なら貢献したい」と言ってくれたのだ。


 ええ子や。ホンマええ子やで……そしてこうなってくると、俺が一番役に立ってないような気がしてきた。き、気のせいだよな、そんなことないよな?な?……うん。聞かなかったことにしておこう。精神衛生上それがいい。


 そして次に来たのは、俺たちみんなが駄弁ったりする為の部屋だ。別にエントランスでも同じことはできるのだが、エントランスはどこまで行っても玄関のようなものだ。そこで寛ぐのはなんか違うような気がしたんだよな……分かるだろ?


 そして最後に来たのは、俺たち用の個人の部屋だ。ゲームの中にもプライベートな空間は絶対あった方がいいと思ったからな。他の部屋と比べて一つ一つは小さいが、ちゃんと用意した。まぁ、使わない可能性も十分あるんだけどな。


 ちなみに、これもまたピィちゃんから聞いた話になるのだが、このギルドハウスは増築、改修が自由にできるらしい。必要な素材を集め、ピィちゃんがあの歌を歌うだけで出来る様になっているようだ。これなら、仮にメンバーが増えても安心なのである。




 なぁ、ここまで、ギルドハウスを全部見て回った俺の感想を言ってもいいか?


 …なんだよこれ、最高じゃねぇか!!!!!!

日間ランキングにのることにせいこうしました!!ありがとうございます!

そして、八千ポイントにも到達しました!!パチパチ


そして、私の方から二日連続でお願いがあります。何度もお願いするのは気が引けるのですが、どうか評価をしていただけないでしょうか?私の活力につながります。最新話の下の方で行うことができますので、どうか、よろしくお願いします!!!


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