チートを持ったニートが異世界に行ったら何をするのか
俺は変わってるのかもしれない
家の中でそんなことを考えてると…
「はいはーい、私はそうだと思いまーす」
「誰だお前。どこから入ってきた、どうしてここにいる」
「私はぁぁぁぁぁ異世界のぉぉぉぉゴットッッ」
「あーハイハイそーですか、近くの病院紹介してやるよ」
「なーに言ってるんだ、私は神だぞ〜、偉いんだぞ〜、そんな扱いしても
良いのかな〜?」
なぜだろう、なんか凄そうに思えてきた
なぜだ、その事について深く考えられない
何かに邪魔をされているみたいに
「きみーやっぱりこの世界。あってないよ
ふつー気づけないって。
ま、そーゆーことだからー異世界に行ってもらうからー」
いや、やっぱりこいつは凄くない、ただのバカだ
頭が悪そうな話し方をしてるからな!
もしかして催眠術的な何かを掛けられたか?
こんなに簡単に解かれるとか、ぷっ、だっさ
「ひどっ………って、きみ、簡単に、それ解くって
私がぁ、頑張ってぇ、掛けたやつなのにぃ
ぐすん」
あぁ、今更だがこいつは可愛い容姿をしている
ぴくっ
あぁ、だが、泣いて歪んだ顔は更に可愛い
びくっ
ササササッ
「おいおいどーして俺から逃げる?」
その顔には恐怖が混じっている
可愛い
「ひっ」
俺はゆっく〜りと近づく
「こわいこわいこわい」
「なにそんなに怯えてるんだ
だいじょーぶ、なにもしないから」
あぁ、何をしようか、あんなことやこんなこと、ふっふっふ
カタカタカタカタカタカタ
ぷっ
「あっはっはっはっは、お前面白いな
心を読んだりもできるみたいだし、面白い!」
ぷちっ
「なんなんですか!、あなたは!、何者ですか!」
「ただの一般人だろ」
と言いながら画像をイメージしてみる
「なっななななななな、なんてもん見せてんですか!」
顔が赤い
「ほうほう、なるほどなるほど」
今度は動画をイメージしてみる
「ああぁぁぁぁぁぁ」
真っ赤だ、完全に真っ赤になってる
別のをイメージしてみよう
「い、い、い、イヤーーーーーー」
今度は真っ青になった
楽しいなぁ
あ、泣き出した
「ど、どぉしてぇ、ひっく、わたしがぁ、ずずっ、こんなやつぅ、グスン
あいてにしなきゃいけないんだよぉ」
あら可愛い、写メ撮っとこ
「なんなんだよおまえ!」
おっと
「そんな怒んなよ……ぷっ」
「あーーーーもーーーーー
いーですよー!何にもおしえてやんないから!」
「なんか教えてくれんのか?」
プイッ
めんどくさ
「ひどい」
ほら元気出して、何か話すことがあるならゆっくりでいいから、話してみて
「あー、こいつめんどくせぇ」
「普通逆じゃない!?」
「これが俺の普通だ」
「ほんと?」
「ああ、本当だぞ」
ぷっ、騙されてる、ぷぷぷ
「どっちなの!?もう意味わかんない!」
「落ち着け」
「あなたのせいでしょ!」
「何か話があるんじゃないのか?」
「まあ、あるけど」
「じゃあさっさと話してくれ、忙しいんだ」
こいつが居なかったらゲームでもしながらゴロゴロしてたのに
「全然忙しそうじゃ無いんですけど」
「イヤイヤーイソガシイヨー」
「棒読みすぎる!」
「いいからさっさと話せよー」
「さっきも言ったけど異世界に行ってもらうから」
「やだ」
「ダメ」
「やだやだやだやだやだ、いーきーたーくーなーい!」
「なんで急に駄々っ子みたいになる」
ジト目で見られる…ジト目って良いよね!
「うわぁ」
「で、異世界に行ってなにをすればいい?」
「何してもいいです」
「ナニしても?」
「べ、べつに、問題は、無いですけど…」
「異世界ってどんなところなんだ?」
「魔法があって魔物がいる世界です」
「よくあるチートとかってあるのか?」
「あります」
そうか、それを使って、ムフフ
じー
っは、視線を感じる
「どんなことができる?」
「何にでも適正があります」
「へー」
「返事が雑ですよ!」
「ふーん」
「なんで、流すんですか!」
「まあ、面白そうだし行ってやらんこともない」
「物凄く上から目線だ!」
「ほら、さっさとしろ」
「わかりましたよ!……転移!」
見知らぬ天井…が無い
草原に居るようだ
よーしここからは俺の冒険が始 ゴンッ
突然背後から頭に強烈な一撃
そのまま倒れ、なんとか後ろを見る
見た目はオークと呼ばれているものだ
その手には棍棒が握られている
あ、死んだな
プツリ
『称号-神に哀れられたもの-を手に入れた』
っは、夢か
ここはどこだ
って草原か夢と一緒だな
後ろを見ると
大きく棍棒を振りかぶったオークが居た
あっ死んだな
ゴンッ
はっ
直ぐに立ち上がる
そして後ろを見る
近づいてくるオーク
逃げる俺
追いつくオーク
追いつかれると思ってなかった俺
棍棒を振りかぶったオーク
魔法とか出てくれ!
「メ◯」
ボン
オークの顔面に直撃する
ブチッ
「フ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォォォォ」
オークが雄叫びをあげる
「◯ラガイアー」
ドッ コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛
まだだ
「イ◯テ」
「メド◯ーア」
MPが足りない!
クソおおおおお
「イン◯」
「メ◯ガイアー」
ててててーてーてーてっててー
「違うやつじゃねーか!」
てーてれれ てってってってー
「◯ケモンじゃねーか」
てーてれれ てってってってー てーてれれ てってってってー てーてれれ てってってってー………………
「なげーーーよ」
ここでようやく異世界に来たらとりあえずやっとけ的な
「ステータス」
lv99
HP 12770/12770
MP 28685/28753
その他諸々平均値 3295
なんか略されてる!?
…もしかして、俺のステータス、高すぎ?
よし!俺の冒険は始まったばかりだ!
数年後
森の奥深く
大きな大きな館の中…
「あっはっはっはっはっはっはっはっは」
いやー、どんな事でも魔法でなんとかなるから
ニートちょーたーのしー
ポイントくれませんか?
( ;∀;)