(第095話)素体にされた高校生
カプセルに入れられた優紀ら三人を見た時、朋美は自分の目を疑った。三人ともハダカにされていたからだ。オブラートでくるんだ言い方なら生まれたままの姿ともいえるが、全て着ていたものを無理やり脱がされたのは間違いなかった。
三人の表情は恐怖で歪んでいたが、見せられている方も同様だった。目の前に同世代のハダカを見せられてそうならない方がおかしいといえた。
「お前たち! 自分も同じものを持っているんだろ。ハダカを見たぐらいで動揺するなよ!」
纐纈は乱暴な口調で説き伏せようとしたが、いったいこれが非常事態に対処するために必要とはいえそうもなかった。校長も何かを叫んでいたが口内に詰め物をされているためか、モゴモゴとしか聞こえなかった。
「こ、これから何を始めるというのですか?」
一年生の誰かが質問したが、その声は震えていた。それを聞いた纐纈は長々と説明し始めたが、相も変わらず理解しにくい話し方をしていた。どうも、カプセルの中にガスを充満させて機械生命体にするというものだった。それを聞いた優紀が泣け叫び始めた。
「そんなのいや! ロボットみたいになりたくないよ! なんか悪いことをしたわけでもないのになぜよ!」
同じように他の二人も泣き叫んでいた。どこの世界に無理矢理改造されるのを嬉しがる人間がいるものかということである。それに対し、纐纈は冷たい目でこう言った。
「何をいっていやがるんだ! どっちにしても人類は機械化生命体になってしまうんだから、順番が早くなったと思えばいいってことだろうに! 大人しく素体になってしまいやがれ!」




