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Metallic Humanity War! ~202X~  作者: ジャン・幸田
四章:鋼身実験の恐怖
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(第091話)不気味な校庭

 朋美が登校したとき、生徒はほとんど来ていなかった。広野の警告を受け入れた住民が何処かに逃げ出したためだった。金が谷地区で自衛隊が恐ろしい事をしたらしいという噂がそれに拍車をかけたのは間違いなかった。何人かの金が谷地区の住民がそういったからということだったが、話が違っていたので伝言ゲームのようになっていた。


 ある者は自衛隊員が無差別発砲したといい、ある者は地球外侵略者エイリアンと戦っていたと言い、またある者は突然変異体ミュータントと戦っていたなどである。いづれの話も根拠がなく荒唐無稽こうとうむけいといえる内容だったが、政府が非常事態条項を発動し超法規的に四国を全面封鎖し情報遮断している事で信憑性しんぴょうせいが付いていた。そう、政府が隠そうとしているのはそれらのいづれなんだと。そんな話が町中に広がっていた。


 朋美が教室に入ると生徒は薬師寺司と水原優紀しかいなかった。三年生は十五人中三人しか登校していなかった。金が谷地区の五人と明日菜は鋼身になってしまって、悠爾は行方知れずなので・・・五人はどうなったんだろうか? そう言えば五人のうち三人は片山家に来ていたから、逃げ出したのかもしれないけど。あれ二人は?


 朋美は学校の始業時間になったので、自習を始めた。一応、朋美は大学進学希望なので勉強しようと教材を広げたけど、いろんなことが気になって身に入るはずもなかった。それで窓の外を見ると校庭にいつも間にか変なバンガローのようなものが出来ていた。


 昨日まで自衛隊が駐留していたので多くの車両が停まっていたけど、昨日まではそんなものはなかった。しかも朋美にすれば、変な気のようなものを感じていた。それを説明することはできないけど、そこにあるだけで周囲の空気を悪くしそうな存在のように感じていた。


 「あれって、陸上自衛隊の野営用の大型テントだよな? ここにいる必要などないのに何故あるのだろう?」

 薬師寺はそういった。彼の家は料理屋なので町外に避難することも出来ずに残っていた。もう一人の優紀も父親が町役場に勤めているので、やはり逃げる事が出来なかったようだ。そのテントを三人が見ていると、出口から嫌な奴が出てきた。それは纐纈だった!


 「あのおっさんがいたぞ! こりゃ、めんどくさい事でもいうんじゃないんかな?」


 薬師寺はそういっていると後ろから変なのがくっついていた。それはロボットのようだった。

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