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(第086話)鋼身たちの存在意義とは?
愛奈も彩華もあることを思いだした。それは昭和時代に放映された主人公が無料で機械の身体を手に入れる事が出来る惑星を目指して長い旅をするアニメだった。たしか作者が愛媛県に所縁があったので、近くの町に大きな看板があったので知っていた。もちろん、アニメや漫画を全て見たわけではないけど。
しかし、今自分たちに起きているのはアベコベだった。身体は機械化人である鋼身にされているのに、そのような人たちが暮らす社会に行くというのは、順番が違うのではないか?
「天使さん、あたいって望んでこんな身体になったわけではないんですよ! 元に戻してもらえないでしょうか?」
愛奈は抗議の意を強く込めたメッセージをユニットに送った。するとこんなメッセージが帰って来た。
「元には戻りませんわ! 一度大人になった人が子供に戻る事ってないでしょ! でもその世界に行けば任意の姿になれるようになるわよ。そうすれば、あなたが思いどおりの素敵な女性らしいボディにすることも出来るわよ」
それを聞いていた彩華は前から聞きたかったことをユニットにぶつけてきた。
「あなたたちって何者かを聞きたいけど、それよりも私たちにとって重要な事を聞きたいわ。そもそも鋼身の存在意義とは一体何なのよ! 生物を機械にする必要ってどこにあるの?」




