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Metallic Humanity War! ~202X~  作者: ジャン・幸田
外伝壱:鋼身たちの存在意義とは
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(第081話)児童体形の鋼身少女

 鋼身になる条件、それは第一次性徴が表れた男女で比較的若い者というものがあった。だから最年少は学年でいえば中学生二年前後であった。児童体形などといわれたのは中橋愛奈という一三歳の少女だった。彼女からすれば訳も分からないうちに機械の身体になってしまったから、もう何とでもなれという感じだった。


 鋼身になってからというもの、家族の元には帰れないばかりか自衛隊から追いかけられ、勝負銅山の坑道に隠れていた時に、日が暮れてから坑道を出て合流せよという謎のメッセージを受けて行ったら、泉里と彩華たちと合流したわけである。


 集団は三十人前後の鋼身がいたが、中には自衛隊員の制服姿だったり、本当に機械の身体を晒しているような者もいた。その時、愛奈は中学校の体操着姿のままだった。本当はあの日は部活のために中学校に行く途中だったのに、泉里による”パンドラの鉄棺”の発動に巻き込まれ、真っ先に機械になってしまったようだ。


 しまったようだというのは、気が付くまでに三日もかかり、その間に身体の機械化が完了してしまったようだからだ。だから目覚めた時に全身が固くなってしまったときのショックといったら・・・


 「児童体形の方が人気が出るってどういうことなのよ! 別にあたいはこんな身体にしてくれなんて頼んだ訳じゃないんよ! それにしてもあたいってどうなっていくというのよ」

 

 愛奈は少し切れ気味で言ったが、彼女なりに考えてみてもどうなるのか想像出来ないのでいらだっていたようだ。そもそも、人間が機械の身体になるなんて聞いたことないのだから、想像しようもなかったが。


 「そうだなあ、とりあえずみんなで目的地を目指そう! それよりも、あなたが纏っているその汚れきった体操服を脱いだらどうなの?」


 彩華にいわれた愛奈は内心ぎょっとした。そういえば、いまはもう人間ではないんだし、服を着ているロボットっていうのもおかしいんじゃないかと。それにしても、周りは男ばかり・・・


 「嫌よ、それって! 今着ているのを脱いだら裸になるんじゃないのよ!」


 愛奈の声は荒げていたが、表情はもう変わることは無かった。その時の彼女の姿は真っ赤でメタリックなボディに申し訳ない程度の目と口がついている姿で、もう人間であったとはわからないものだった。唯一、人間だった時があったと示すものは、そう体操服のみだった。


 「いいんじゃないの、愛奈ちゃん。私たちは新たな人類に生まれ変わったんだから。その汚れた衣に拘る必要性など、もうないわよ。それに状況が落ち着けば、そのボディも好きな姿にチェンジできるし、その時似合うものを纏えばいいんじゃないのよ。だから脱げば?」


 彩華はそういうと、愛奈に近づいてきた。その金属の外骨格に覆われた指先には刃のようなモノが光っていた。


 

 

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