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Metallic Humanity War! ~202X~  作者: ジャン・幸田
参章:閉鎖された大地
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(第075話)混迷の宰相.2

 坂垣高志は悠爾の父で偶然半島で地球ではない別の世界由来ではない鋼身を見つけてしまった男だった。鋼身には二種類いる証拠を持っているのは確実だった。その証拠とは何かをまだ鷹塚総理以下政府首脳はまだ知らなかった。


 「とにかく坂垣がいつ日本に戻ってくるのかを調べろ! あいつが広野のようなブンヤと杠のおばさんみたいな連中に情報を流す前に身柄を確保しろ!」


 鷹塚は不機嫌そうに椅子に座り込んだ。それにしても、別の世界から人類を鋼身に変えようとする者たちの正体を考えると、彼の頭はパニックになりそうだった。


  彼が世界各地で人類を機械化生命体へ人工的に進化させようとしている動きがあるのを知ったのは、去年の春ごろのことだった。その時まで、そんな陰謀があるのは知らなかったが、今にして思えば死ぬまで関わり合いたくなかったと言える。


 その直後、ノース・コリアの独裁者チェが暴走し世界各地に核ミサイルを撃ち込んで自滅したが、その陰に「地球製」鋼身を開発し世界各国を反目させていた秘密結社の存在があった。


 その秘密結社は鷹塚に接触してきた。もし協力すれば日本の支配者にしてやると言ってきたのだ。半信半疑だったが応じたところ本当に首相の座に就くことが出来た。しかし、それは秘密結社の傀儡でしかなかった。それを想うと鷹塚かむなしくなった。


 「どっちにしても、非常事態条項で情報統制するのも限界だろう。でも、知られた場合、俺はどうなるというのだろう? それよりも、人類は?」


 秘密結社の指示で進めていたが、国際関係は緊迫化するし国内は動揺するしで、取り返しがつかない事態へと悪化していた。それらから言える事は一つしかなかった。この国ばかりか現状の国家を破壊しようとしている!


 鷹塚はある言葉を思い出していた。世界は賢者が何人集まっても正しい方向に向かうのは難しいが、愚者ならあっという間に最悪の方向に行かせるのはたやすいと。そう、自分は愚者なのだ! しかし、いまさら後戻りすることは出来なかった。

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