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Metallic Humanity War! ~202X~  作者: ジャン・幸田
二章:解き放たれた封印
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(第053話)解き放たれた封印.6

 小隊長は泉里への集中砲撃が最終局面を迎えたと思っていた。今回の作戦は四国地区における鋼身出現ポイントの破壊だった。出現ポイントはもちろんターミナルヒューマンたる泉里とその影響を受けた鋼身にされた住民たちであった。


 前者は完全に破壊すること、後者は抵抗する者は破壊し、抵抗を止めた者はサンプルとして捕獲する。それが基本方針だった。しかし攻撃が長引いたため、金が谷地区を壊滅的な被害を出した上に、鋼身になった者を逃がしたため、燧灘町全域を封鎖しなければならなくなってしまった。それは・・・作戦の破綻しかねない状況だった。


 過去に発生した同様の事態では、制圧までに50時間で完了したがすでに、その時間は大幅に超えていた。しかも、悪いことに鋼身のターミナルヒューマンは四国の他の地域にも発生しているとの情報がもたらされていた。そういうことは、ここを制圧しても、もう手遅れという事かもしれなかった。


 そこで小隊長は東京の統合幕僚長に今後の事を伺う事にした。もしかすると、作戦失敗で撤収という命令がでるかもしれないと思ってのことだった。


 「こちら金が谷派遣部隊! ターゲットは制圧目前で鉄棺も破壊できそうです。住民の避難も完了しました。ただ、万が一失敗するようでしたら指示のように、勝負銅山に設置した重質量爆雷を作動させます!」


 そう報告したが、統合幕僚長は恐ろしいことを指示した。


 「重質量爆雷の信管起動コードは既に入力した! あと三十分で作動するから総員退避せよ!」


 「総員退避なんていわれても、無理ですよ! それに作動したらこの地区は消えてしまいます!」


 「いいんだ。いちかばちかだ。首相からの指示だ。諸君らの活動感謝するが、すでに国防会議で決定したことだ。指示が遅くなってすまない」


 「すまないと言われても・・・どうなっているんですか今!」


 「もう詳しいことを説明できないが・・・とにかく総員退避だ!」


 「わかりました・・・」


 小隊長はあまりのことに唖然としていた。今、戦闘を止めたら反撃で・・・その時、大変な事に気付いた!


 それは、泉里も含め鋼身たちが歯向かって来たといっても、積極的な攻撃など行っていない事だ! せいぜい逃げ出すかパニックになって突進するぐらいで危害を与えるような行動を取ったものは皆無に等しかった!


 「もしかすると・・・我々の方が一方的に攻撃しているだけなんか? それにしても、あいつはなんで攻撃が集中するようにしているのか? まさか?」


 その時、泉里は持っている”パンドラの鉄棺”を盾のようにして、自衛隊の攻撃を受けるような事をしていた。それってまさか?


 

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