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(第042話)ターミナルヒューマン.2
この時、作戦の全容を知っていたのは派遣部隊の隊長のみであったが、”パンドラの鉄棺”を破壊する隊員には一部だけ知らされていた。その鉄棺を探し出して破壊すべきと。実際に日本の他の地域で発生した人体機械化現象はそれで収束していた。
そのほか、部隊の精鋭に託された任務があった。今回のトリガーを引いたターミナルヒューマンと呼ばれる人物の特定と”破壊”だった。それが成功すれば今回の任務は完了になるはずだった。
しかし、五日間の作戦で機械化した人間を多数撃破し、まだ影響の見られない住民の疎開措置は進んでいたが、そのいづれも達成できなかった。このままでは作戦の失敗は確実で、最後の手段を検討しないといけなかった。それは空爆の実施だった。
だが、それを遂行した場合。政府の隠蔽工作は破綻しある程度の情報開示を行う必要性が生じるはずだった。そうなれば、内閣の総辞職の可能性もあった・・・




