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Metallic Humanity War! ~202X~  作者: ジャン・幸田
一章:パンドラの鉄棺
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(第024話)パンドラの鉄棺.5

 彩華が箇条下記にしたことを読みながら、朋美は聞いていた。金が谷地区の人はどうなったのかと。


 ”自衛隊に捕まった人と、金が谷の勝負銅山に立てこもっている人がいるわ。立てこもっている人がいるのは坑道よ。

 鉄棺は坑道にたくさんあって、おじさんはそこから何個か持ち出して中身を出したら若いのはロボットになったのよ。お年寄りは変わらない。それに小学生も。自衛隊にみんな隔離されているけどおじさんは逃げたわ。いま銅山を包囲しているけど、抵抗しているみたい、ロボットになった人たちと。”


 「そういうことは長和、自衛隊に任せればいいんじゃないの? でも殺されるのはいやだなあ、テロリストとして」


 ”坂垣くん、ロボットになった人間は頭がバラバラにならない限り復活できるわよ。それにテロリストじゃないわ。これだけは確かよ。さっき書いたこと、やってもらえないかな?”


 一同はあんまりにも多くの事を書いているので、理解するのがなかなか進まなかったが、主に次のようなことだった。


 ひとつ、自衛隊に撤退してもらう事。出来なかったらなんとしても坑道に入る事。

 ふたつ、おじさんを捕まえる事

 みっつ、鉄棺の本体の蓋を閉め地中奥深くに落とす事

 よっつ、このことを公表する事


 これを実行するのはいづれも難しそうだったが、彩華にも名案はないようだった。それに金が谷の勝負銅山の”パンドラの鉄棺”を何とかしても。おそらく世界中に同じものが既に存在している以上mどうにもなりそうもなかったが・・・悠爾はある事に気付いた。もしかするとメインがどこかにあるのではないかと!


 「彩華、もしかすると勝負銅山の中にある”パンドラの鉄棺”が、この地球上にあるものの大元といいたいのか? もし大元なら止めることも可能だというのか?」


 悠爾の興奮した声に反し彩華の表情が乏しくなっていた。どうやら彩華の機械化は進行していて、顔面の組織もロボットのそれになっているのかもしれなかった。


 ”ええ、たぶん。おじさんがそう言っていたから。分からないけど。でもやってもらいたいよ。このままロボットにおとなしくなるのも嫌だから”


 それで残った野村と広野は相談していた、明日なんとかして金が谷地区にいけないかと。すると彩華がこう筆談した。


 ”わたしと一緒に来てください。案内しますから”


 この文字を見てふと悠爾の脳裏にはこんな想像が浮かんでいた。もしかすると、これは機械になった人間たちによる罠ではないかと? 


  

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