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Metallic Humanity War! ~202X~  作者: ジャン・幸田
一章:パンドラの鉄棺
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(第023話)パンドラの鉄棺.4

 彩華は少し困った顔をしていた。どうも彼女の記憶に問題があるようだった。あとから思えば彼女はすでに電脳化が自分でも気が付かないうちに進行しているようだった。


 「その方法は・・・あるのだろうかな? 村上君の妹なんかは、言っちゃ悪いけど不格好だったし・・・わたし話がずれていたわね?

 なんか、止める方法があったのかもしれないけど・・・あれ? 思い出せないし・・・なんか誰かに頭の中をいじられてしまったようだよ! 叔父さんが開けたのは・・・ぱん、アッ、パンドラの箱の話ってしっている? みんな!」


 彩華が問いかけに対して質問するという行動をしたため悠爾や朋美は呆れていたが、一人だけ真剣に答えたのが広野だった。


 「たしかギリシア神話に登場する人類最初の女性が持っていた箱の事だろ? その箱の中身は災いの源が詰まっていて、それを夫であるエピメテウスが開けた事で様々な災いが解き放たれたというものだろ? でもなんでギリシア神話の話が出てくるんだ?」


 「それは・・・叔父さんが言っていたのよ。この箱は・・・そうパンドラの鉄棺だって! その中身は現在の人類からすれば存在を消すものだけど、次の次元に生まれ変わるために必要なものが入っているって。

 その鉄棺をこの世界にばらまいたのは、この世に存在する最高の知性体で、このまま人類を野放しには出来ないので、淘汰するために送り込まれたと、言っていたわ」


 彩華の話は意味が分からなかったが、どうやら現在進行中の事象の原因は、その鉄棺というのは確かなようだった。しかも”ばらまいた”と言っているので、複数存在しているようだった。


 「長和さんの叔父さんはどうして、その鉄棺の事を知ったわけなの? 誰かに教えてもらったんじゃないのかな?」


 「そうよ彩華! そういえばその叔父さんってニートというか引きこもりだったわね? どうして、そんな人が知ったのか不思議よ!」


 広野と朋美に聞かれ彩華はまたも困った表情をしていた。なにやら言いたいのに言えないといった事があるかのような感じだった。しばらく沈黙したのちいきなり片山家の大広間にあるカレンダーを破り後ろの白い所に、広野から借りたペンでなにかを書き始めた。どうもしゃべることが出来なくなったようだった。


 ”わたし、もうすぐハガネミになるわよ。多分、明日菜も! そうしたら奴らのコントロール下に置かれるから自由に話せなくなるわ。だから今のうちにやってもらいたいことを箇条書きにするわ”


 「彩華、そういうことは・・・機械になったら自分じゃなくなるわけなの? それにハガネミって何よ?」


 ”ハガネミは機械になった人の事。私の意識は残るようだけど、旧来人類とコミュニケーションを取るのは制限されるみたい”


 彩華はすっかりロボットになった右手でものすごい勢いでいろいろと書き込んでいった。 

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