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Metallic Humanity War! ~202X~  作者: ジャン・幸田
一章:パンドラの鉄棺
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(第020話)パンドラの鉄棺.1

 彩華は広野から渡された写真をマジマジと見つめていた。周囲にいた者たちは大きなショックを彼女が受けていると思っていた。しかし彼女の反応は違っていた。


 「私・・・こんな美しい身体に生まれ変わるの? これって素晴らしい事よ。そうおもわない? なんだって自衛隊に撃たれても死なない身体になっている人を見た時は怖かったけど、これを見たらなんだかうれしくなってきたわ!」


 彩華はこれから素晴らしい人生が待っているのを喜ぶかのような清々しい表情をしていたけど、それに異を唱える者がいた。彩華の脇で痛みに耐えていた明日菜だった。


 「あんたねえ・・・わたしはそんなブリキみたいな身体になるのは・・・嫌よ! どうしてそんなことが言えるのよ!」


 明日菜は知らなかったが、ある程度鋼身に人を変える要因に支配され始めると、精神構造に改変が加えられ肯定的になる現象が起きるという。もちろん個人差はあるが、この時彩華の脳構造は外見では分からなかったが、電子脳に変換されつつあったようだ。


 「そうねえ、なぜだろう? 私、自衛隊員に破壊するために攻撃されてもターミネーターのように起き上がる人を見たというのにねえ。本当に怖かったんだから。だって、あの人は・・・あっ、もしかすると村上君だ!」


 村上という名を彩華が言ったとき、その場にいた誰もが驚いた。村上はクラスメイトの一人だった!


 「彩華! すると村上はロボットのようになって自衛隊にやられたというのか? すると殺されたというんじゃねえのかよ!」


 外にいた悠爾が入ってきた。村上は悠爾の親友だったからだ。


 「そうよ村上君は自衛隊員に破壊されたわ。でも死んでいないようだよ。だって上半身だけになっても動いていたし何か言っていたから。そのあと防護服を着た隊員にどこかに連れていかれたよ」


 「おい、破壊なんて・・しんで・・・」


 悠爾はそこで絶句してしまった。そんな上半身だけになった場合、死は免れないはずだが村上がロボットになったということなら・・・でも生きているというのは妥当なのかその場合? 判断が難しかった。


 「そうねえ、村上君は人間としては死んだんだと思うわね。でも、新たな人類として生まれ変わったからきっと会えるわよ。坂垣君に」


 彩華にそう言われたが、村上と会えるとしてももうそれは・・・知っている村上ではない。ではなんだというのだろうか、村上の記憶というか魂を持った機械ではないだろうか? それが村上と同一なのか・・・悠爾は色々と考えてみたが答えは出そうになかった。

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