(第100話)鋼身製造装置
この実験では”ファッショ”による鋼身変身ナノマシーンをカプセル内に拡散させようというものだった。半島やアメリカなど様々な地域で行われた、拡散試験では事前の研究所内の実験結果では分からなかった欠陥によって、鋼身がゾンビのように制御不能になっていたので、その改良型を使おうとしていた。もし、問題なければ日本国内でも散布しようとしていたのだ。
そこまで急ぐ背景に地球外文明による鋼身が散発的に発生していたためだ。日本国内でも金が谷地区のほか各地で広がっているのは間違いないから、地球外文明による鋼身が増加する前に優位に立とうというものだった。
”ファッショ”による人類機械化システム”黒き菓子折”は、人体に寄生させた機械蟲に一種の物質転送装置である”傳物装置”に人体を機械化させるナノマシーンと材料を送り込み、機械化するというものであった。ただ、地球外文明が持つシステムを完全に理解していないため不具合も多かった。
そこで今回は目標通りに機械化を達成できるのかを確認するものであった。それにしても何故、四国の地で行われようとしていたか疑問であったが、後に判明した事であるが、実験のために四国を封鎖したのだという。
纐纈が試験を始めようとしていた時、優紀はさらに泣け叫んでいた。カプセルの前に両親が連れてこられていたからだ。




