計画
レインが母の事、この国の事を知るために、組んだ計画。
それは、義弟を使って、知ること、であった。
リリアンヌが、かつて語った予知の内容をほぼそのまま計画に組み込んだ。
アリスが、義弟に近づき、話を聞き出すと言うこと。
リリアンヌでは、警戒され、レイン自身では、疑われる。
義弟と同性であるウィラートとアシュレイでも、同様だろう。
アリスが、名にも知らぬ振りをして、近づけば、話すのでは、と考えたのだ。
『はーい、こちらアリスです♪』
「首尾は、どうだ?リー」
『問題なし、ですよ♪あと、少しで、話を聞かせてくれそうです♪………予想以上のものが、得れるかもしれません。』
「そうか、そのまま計画を」
『分かってまーす♪』
「頼んだ」
『はーい♪』
いつものように、放課後図書館に集まり、通信魔法で、アリスの報告を聞き、通信を切った。
顔をあげると、目の前に、リリアンヌの顔があった。
「リリア?」
「………うまくいってるみたいね」
「あぁ」
「……ねぇ、レイン」
「………?」
「あなたが、目指してる場所はどこ?」
「………俺が?」
「そう」
「……………俺が、目指してるのは……」
「母上の名誉回復とこの国の繁栄だ」
「…………そう」
リリアンヌは、寂しげに微笑んだ。
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王妃様は、第一皇子を身籠られたとき、せつなげに微笑んでおりました。
《とある侍女の独白》




