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彼の者は、薔薇を捧げる  作者: 結記
序章
2/14

母の名に誓う

王妃足る母が、病でなくなった。


眠るような、死であった。


その日、国中が、母の死に歓喜した。


民曰く、『妃様と王様の愛を邪魔するものが消えた』と


王曰く、『ようやく片付いた』と


妃曰く、『ふふふ、ザマァ見なさい』と


………私は、それが気にくわなかった。


何故、母が、そんなに嫌われなければならなかったのか?


私には、分からない。


新たな王妃には、妃だった女がなるらしい。


私は、第一皇子でありながら、皇太子には慣れないらしい。


だが、そんなことは、俺は、興味ない。


王など、母を傷つけるだけだった。


そんなものに、俺は、なりたくない。


―――――


「レイン様」


「………ウィル。母は、何故嫌われているのだろうか?」


「……………知りたいのですか?」


「知りたい、のではなくて、知るのだ。………協力してくれないか?」


「……………私は、レイン様の従者。レイン様に従うまでです。」


「……礼を言う。」




「すべてを知るまでは、この身を偽り、全てを欺こう。____母の名に誓って」




__________________


ただ、公爵家の娘としてその命を受けたことにより、愛し合っていた御方と引き離され、泣く泣く王家に嫁がれていったのです。



《とある侍女の独白》

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