表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼の者は、薔薇を捧げる  作者: 結記
学園
11/14

婚約破棄

「リリアンヌ・グィード!!貴様との婚約を破棄させてもらうっ!」


「…………」


(この日が来た、な。)


レインは、壇上に立つ義弟を見つめながら、そう思った。


あの日、リリアンヌの解答は、動かない、であった。


『だって、なにもしてないもの。動かなくていいじゃない。』


『そうか』


「アリス・ワンダーに、対する行い。知らないとは、言わせないぞっ!」


「……知りませんわ」


「な………!!」


「だって、私、アリス様とは、友人なのですよ?」


「は……?」


(ん………?)


「そうですぅ…リリア様とわたし、友だちなんでよっ!何度も言ったじゃないですかぁ」


アリスが、演技を続けながら言う。


「だが……アリスをいじめたのは……」


「殿下。少しよろしいですか?」


リリアンヌが、口を開く。


「な、なんだ」


「私は、殿下の婚約者です。殿下が、アリス様と仲良くしておりましたのはしっていましたけど……殿下は、私に一言かけてくれなかったではありませんか。」


「へ……?」


「私は、個人的に、アリス様とお付き合いさせていただいていただけですので、殿下が、一言言ってくださいませんと、皆様に話ができないのです。」


リリアンヌは、しおらしそうに言った。


義弟は、なにも言えなかった。


それに、レインは、含み笑いしていた。


____________________


王妃様は、第一皇子様を、お一人で育てると宣言なされたのは、第一皇子をお産みになられてから、三年の時がたっていた。


その日は、第二皇子様が、お生まれになった日でございました。


《とある侍女の独白》

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ