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矛盾依存
■矛盾依存
私にとって
一般論と道徳と法律と
それに支えられている
世の中などと言うものは
侮蔑 嘲笑 憎悪 嫌悪
の対象だ。
なのに私は
世の中に依存して
生きている
一般論との摩擦に泣き叫び
道徳の矛盾に戸惑いながら
法律と云う桎梏を憎み
法律と云う要塞に依存して
善と悪の
「線」とは呼べぬ
あまりに曖昧な境界に立ち
軽薄な自我の鎧を着て
鋭い狂刃も 温かい手も
全てを肯定し 否定して
全てを享受し 拒絶して
気が狂れる程の
歓びと哀しみを抱いて
そうして生きている
そうしなくては生きられぬ