馬鹿は何処にでもいる
*同日更新
挨拶が終わり自由時間が俺達のクラスに与えられる
自由時間と言うよりは俺と仲良くなれってな感じだと思う
クラスの子達と話ながら時間が進んでいく
すると、また仮面の話になった
「私はユイ、宜しくね狂羅君。
それでその仮面ってどうやって外せるの?」
積極的に話しかけてきたユイがそう聞く
「これは一度会ったことがあるやつにしか外せない様にしてある。だからシェルとエレナしか今は外せねぇよ」
まぁ触らすきはねぇけどな
「そうなんだぁ~、ねぇエレナさん、外してみてよ」
隣のエレナに声をかける
「いいんですか?」
「駄目だな」
「だそうですよユイさん」
「ならしょうがないね」
そう言ってシェルの方に向かう
ユイが離れると周りにいた女子が離れていく
「おい狂羅、俺と友達にならねぇか?」
前の席の男が話しかけてくる
「おっとすまねぇ、俺はカイラだ。宜しくな」
「あぁ宜しくカイラ」
こうゆう裏表のないやつは好きだ
「それより今日は試験の日だぜ?どうするんだ?」
「試験?」
「分からねぇよな…試験は全部で五つ。
1、属性検査
2、魔力量検査
3、魔力強度検査
4、身体能力検査
5、対人格闘検査ってな感じだな」
「俺も受けるのか?」
「違うのか?」
多分全てにおいて馬鹿げた評価になるんだろうな
「お~いそろそろ訓練所に迎えよ~
後、Aクラスと合同になったから仲良くしろよ」
そうこうしているとマルチ先生が言いながら入ってくる
「は~い」と、クラスの連中が口にする
「先生~狂羅はどうなるんですか?」
俺のかわりにカイラが聞いてくれる
「狂羅も試験を受けるぞ?」
「初めて受けるんだが…」
「向こうのやり方に従ってくれればそれでいいよ」
「分かった」
「じゃあ行こうぜ!!」
「私も一緒にまわっていいですか?」
「あの~私も…」
エレナとシェルも一緒にまわってくれるようだ
「あぁ宜しくな」
「「はい!!」」
何故かカイラが「死ね」等と言ってくるが無視する
他の生徒も俺が気になるのか後ろをついてきている
移動中に他のクラスの前を通ると中から俺達、いや俺を見ていた
やはり転校生は珍しいものらしい
そうこうしていると開けた場所に辿り着く
合同になったAクラスは先についていた様だ
ここでもAクラスから視線が集まる
「おはようございますエレナさん。
今日もまたお美しいですね」
そう言って一人の男が近寄ってくる
エレナがさっと俺の後ろに隠れる様に移動
「おはようございますユーマ様」
「様等お付けにならずユーマとお呼び下さい」
「エレナ、知り合いならちゃんと顔見せたら?」
後ろに隠れたエレナに声をかける
だが、返事は違う所から返ってきた
「貴様何者だ!!我のエレナさんに向かって呼び捨て等!?」
「ふっお前こそ誰だ?」
「何だと?僕を知らないのか!?・・・さては貴様転校生とかゆうやつか」
「それで、もう行っても良いのか?」
「貴様…ふざけるのも大概にしろ!!」
「お前もだろうが」
「その仮面は何だ!?それが人と話すときの礼儀か!?」
「知られたくない事くらい誰だってあるだろうに」
そろそろ限界なんだが…
後ろの三人もおろおろしてるし
こんな苛ついたの久しぶりだなぁ
「もういい!!貴様…僕と決闘しろ!!」
俺に喧嘩を売ってるのだろうか
それに上から目線のこうゆう輩は嫌いなんだ
「お前を殴っていいのか?受けよう」
「ふん、逃げるなよ!!」
それからエレナに一礼した後、消えていった
「いいのかよ?」
「ごめんなさい私のせいで…」
「大丈夫なの?」
カイラ、エレナ、シェルが心配してくれる
「最近誰も殺してなかったから丁度良かった」
「「「え?」」」
「ん?」
「いや…」
「聞き間違いのはずです…」
「何も聞いてないわ」
何やらぶつぶつと呟く三人
それより早く試験を受けたい
まだぶつぶつ言ってる三人に声をかける
「さぁ早く行こうぜ」