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最凶の存在  作者: 翔さん
第壱章*学園編
55/68

閑話・ミル達の現況

「彼が一体何者かはさておき、気を取り直して第2回戦を始めたいと思います。第2回戦の勝者は第3回戦の勝者と戦ってもらいます。それでは両校の選手は入場してください」


司会の声で入場したのは黄色い制服のメルサ魔法学校と黒い制服のべリア第1魔法学校だ


「それでは準備の方を宜しくお願いします」


各々が準備を始めて試合が始まった


「皆さんにお話がありますわ」


俺達アレイル魔法学校の選手は待機室にあるモニターで試合を観戦していた

そこに何処かへ行っていたソフィが帰ってくるなりそう言った


「それは前日仰っていた事ですか?」


ラウエルがソフィへ問いかける


「えぇ。私をヴァルキリア魔法学校との試合に出させて頂きますわ。全ての試合と言うわけではありません。ミンミさんとの試合だけで構いません」

「分かりました。それならばミンミさんが出たタイミングで交代すれば良いのですね?」

「えぇ。お願いしますわ」

「分かりました」


話は終わりモニターを見てみると、競技は既に終わっていた

司会の解説を聞く限り、べリア第1魔法学校は1回戦からミツバを出し、そのまま10連勝

メルサ魔法学校の最後の選手、イスランとは白熱した試合だったらしい

ミツバは大分気合いが入っているようだ


明日はヴァルキリア魔法学校とメルサ魔法学校の試合だ

ミンミとミツバの試合が見所だろう


「狂羅、ちょっと体動かさないか?」


その日はカイラの誘いにのり、カイラを苛めて終わった





*****saidミル&フェス&ミーア





「フェスさ~ん、師匠の試合は明後日になるらしいですよ~!」


僕はご飯を食べるのに夢中になっているフェスさんに言う


「えぇ~!そんなの遅くなるじゃん!」

「でも、仕方ないと思います」

「やだ~!」


何とかフェスさんを宥めようと努力するのですが、フェスさんはずっと嫌だと言っています


「お兄ちゃんの言うこと聞かないと駄目」

「ミーアは関係ないでしょ!」

「関係ある。お兄ちゃんが困ってる」


ここでミーアが参戦したことにより、場は一気に混乱する


「じゃ、じゃあこうしませんか?」

「「何?」」

「ギルドに行って依頼を受けるんですよ。それで師匠達が帰って来た時にいっぱい誉めてもらえるようにするんです。どうでしょう?」


僕は何とかフェスさんの気分が戻るようにと思い、提案する


「いいじゃん!なら早く行こうよ、ミル」


フェスさんの気分は戻ったようで良かった

僕はフェスさんに急かされ、用意をする


「お兄ちゃん、ミーアも行く」

「ミーア?駄目だよ、危ないんだから」


ミーアに戦闘能力はないんだから連れてなんて行けない

そんな事はミーアも分かっている筈なんだけど…急にどうしたんだろう?


「連れていってあげたら?」

「でも危ないですし…」

「フェスがいるじゃん。フェスは強いよ?」

「そうですが…」


実際にフェスさんは強い

僕なんかとは比べ物にならないくらい強いけど…

きっとフェスさんがミーアを守ってくれるなら大丈夫だとは思う

それでもやっぱり危険はあると思う


「お兄ちゃん、ミーアなら大丈夫」

「ミーア…分かった。フェスさん、ミーアを宜しくお願いします」

「うん。ちゃんと守ってあげる」

「ありがとうございます。ミーア、絶対にフェスさんから離れちゃ駄目だよ?」

「分かってる」


ミーアに言い聞かせて僕も用意する

フェスさんは魔法を使えるし、体が焔に変わるから用意するものは何もない

ミーアも何も用意するものはない

僕だけが剣を腰にさした


「準備出来ましたよ」

「なら早く行くよ」


僕達はギルドへと向かった


「久しぶりねミル君」

「久しぶりです、シルカさん」


この人は青い髪が特徴の猫の獣人で、僕に優しくしてくれた受付の女の人


「えっと…あの方々は?」


シルカさんはキョロキョロと周りを見ながら僕に聞いた


「師匠達ですか?師匠とソフィさんなら5校戦でいませんよ」

「そ、そうなの。それで、今日はどうしたの?あら、初めて見る子がいるわね」


シルカさんはフェスさんを見ると、僕に視線を戻す

フェスさんを紹介しろと目で言ってる


「この人はフェスさん、師匠の使い魔でフェニックスなんだ。フェスさん、この人はシルカさん」

「宜しくね~」


フェスさんが挨拶したのにシルカさんは何も言わなかった

シルカさんを見ると「フェニックス…フェニックス…」と、呟いていた


「シルカさん?」

「狂羅様の使い魔…あっ、ごめんなさい!シルカです。宜しくお願いします」

「うん。それより早く依頼受けようよ~」

「そうですね。シルカさん、何か良い依頼ありませんか?」


一通り挨拶を済ませて、依頼を探す


「う~ん、そうね…これなんてどう?」


シルカさんがそう言って見せたのは採取依頼だった


「駄目だよ。フェスはいっぱい誉めてもらうんだから、いっぱいお金がたくさんあるやつ!」

「は、はい!こ、これなんてどうでしょうか?」


そう言って見せたのは討伐依頼

Bランクの討伐依頼で、今の僕では敵わない魔物が相手だ


「駄目です!フェスさん、僕達にはミーアもいるんですよ!」

「でも…」

「約束したじゃないですか!ミーアを守ってくれるって!」

「ごめんなさい…」

「フェスさん、僕達の勝手でごめんなさい。でもミーアが大事なんです」

「フェスもごめんなさい。約束したの忘れちゃって」

「忘れてたんですか!?」


それから絶対に忘れないようにフェスさんに何度も言い聞かせて、僕達は依頼を探のを再開した


「ならこんなのはどう?」


次にシルカさんが見せてくれたのはDランクの依頼だった


「これなら僕も戦えます」

「なら早く行こうよ!」

「はい。シルカさん、この依頼を受けます」

「分かったわ。気を付けてね」

「はい」


受けた依頼はオークの討伐依頼

僕は師匠のお陰でCランクになれた

だからDランクのオークなら倒せる筈

僕は油断をしないように心がけ門へと向かった


門を出てオークの目撃証言があった東にある小さい村へと向かう

村の目の前まで来ると、遠目からでも村人の姿が確認できる

でも見える村人は武装していて、何だか殺気だっている


「そこの者、止まって頂きたい」


村へと入ろうとすると、武装している村人の1人に止まる様に言われたので止まる


「この村に何の用があって来た?」

「あの、僕達はオークの討伐依頼を受けて来たんです」

「依頼は受けて貰えたと聞いた。すまないがギルドカードを見せて欲しい」

「はい」


僕はその人にギルドカードを見せる


「すまなかったな。最近色々あってな、この村は現在入ってくる人に制限をかけているんだ」

「いえ、事情があるみたいですし大丈夫です」

「それは良かったよ。おっと、忘れてたぜ。俺はパンクだ」

「僕はミルです。こっちが妹のミーアで、この人がフェスさんです」

「………。」

「宜しくね~」


パンクさんが僕達を観察するように見る


「どうしたんですか?」

「いやな…あんた達が冒険者なのは分かったんだが、正直言うと心配だな。どう見ても子供が3人だ。この依頼を受けれたってことはDランク以上の冒険者なのは分かるが、やっぱりな…」

「大丈夫です。僕はこう見えても戦えます。それにフェスさんがいますから」

「そうそう。フェスに任せておけば大丈夫!」


そう言ってフェスさんは無い胸を叩く


「そうか、だが気を付けろよ。中に入ったら村長の所に行ってくれ」

「分かりました」


パンクさんは僕達に村長の家を教えてくれた

そこに被害を受けた人がいるらしい

その人から詳しい情報を貰うつもりだ


「なんか嫌な空気だね~」

「そうですね…もしかするとパンクさんが言っていた事が関係あるかも知れません」


村に入ると感じる

この村の人達から向けられる視線は何と言うか嫌な視線なのだ


「お兄ちゃん…」

「大丈夫だよ」


あまり気にしない様にして、僕達は村長の家へと向かった

村長の家は他の家とあまり変わらない大きさだった

僕達は村長の家の扉をノックする


「は~い。今行きま~す」


中からは予想外の声が帰ってくる

村長と言えばおじさんのイメージが強いけど、中から返ってきた声は若い女性の声だった

扉を開けた女性の髪と瞳は茶色で、僕達を訝しげに見ている


「えっと、どちら様ですか?」

「僕達はオークの討伐依頼を受けて来たんですが、詳しい話を聞きたかったので、お話を聞きに来ました」

「本当ですか!?あっ!中に入って下さい。詳しくお話しますので」


女性は笑顔で中に案内してくれた

中に入って部屋に案内され、そこでしばらく待っていると女性がお茶を持って戻ってきた


「初めまして、冒険者の皆さん。私はライラって言います。村長の娘です」

「僕はミルです。こっちが妹のミーアで、この人がフェスさんです」

「宜しくね~」

「………。」


お互いに自己紹介をする


「オークの事だよね?」

「はい。オークの住み処などが分かれば良いのですが」

「大丈夫、バッチリだよ。でもちょっと説明しにくいんだよね…」


ライラさんはぶつぶつと1人考え事を始めた


「ねぇまだ?」

「あっ、ごめんなさい。考え事を始めるとつい周りが見えなくなってしまうんです」

「ライラが来て教えてくれたら良いじゃん」


と、フェスさんが言った

ライラさんは「それだ!」と言わんばかりの表情になった

嫌な予感がする


「私も行きます。それが一番早いですよ」


ライラさんは笑顔でそう言った

フェスさんが承諾し、ライラさんはついてくることになった


「止めた方が良いですって」

「大丈夫ですよ。これでも私戦えるんですから」


ライラさんは近くの壁にかけてあった短剣を手に取り、笑顔でそう言った

構えは様になっているが、実戦では別だ

訓練を受けているかも知れないが、実戦は命のやり取りだ


「ですが…」

「大丈夫って言ってるんだから大丈夫だよ。それよりも早く行こうよ」


僕はやはり止めようとしたけど、フェスさんに言われて渋々説得を諦める

勿論注意もしたし、危なくなったらフェスさんの元へ行くように言うのを忘れない


「では気を取り直して、僕達は今からオークを討伐しに行きます。先程言ったように、僕がオーク、フェスさんはミーアを守りながら援護、ライラさんは自由に動いて下さい」


皆が頷くのを確定する


「それでは出発します。ライラさん、道案内をお願いします」

「はい。オークは東の森に巣を作っていますので、東の森に行きます」


こうして僕達は村人の声援を受けて村を出た


「確かこのへんの筈ですよ」

「分かりました」


僕達は森へ入り、一時間程の距離でライラがオークを見たと言う場所についた

僕達は何か手がかりがないか探していると、ライラさんが足跡を見つける

しばらく足跡を頼りに進んでいくと、洞窟の様な場所の入口にオークが数匹いるのが見えた


「あそこがオークの巣の様ですね」

「はい。ではフェスさん、ミーア行ってきます」

「行ってらっしゃ~い」

「気を付けてね?」


僕は分かってるよと言って剣を構える

最初に外のオーク3匹を中にいるオークに気づかれないように殺す

その後で中のオークを殲滅する


僕は2本の剣に雷の属性魔法をかける

雷が剣に纏ったのを確認する


僕はオークの2匹が近づくのを待った


「ラインシャベリン」

「「グオッ!?」」


2匹が近づいたのを見計らい、雷の中級魔法を放つ

1匹に当たった魔法がもう1匹へと流れて暫くの間身体は麻痺する


最後の1匹は仲間の異変に気づき、2匹の方に振り向く

僕に背中を見せた最後の1匹へと近づき首へ向かって剣を振り抜く

僕の剣はオークの顔と胴体を斬り離した

そのまま2匹のオークの元へ行き、心臓へと剣を突き刺す


先ずは順調にいけた

中にいるオークがどれくらいの数いるのか分からない

出会い頭では何があるか分からない

その状況状況で判断するように師匠は言っていたけど、僕にはまだ咄嗟に判断することは出来ない


僕は慎重に洞窟を進んでいく

奥へと進んでいく途中に1匹を殺す

更に奥へ向かっていく


「きゃぁぁぁぁ!!!」

「ライラさん!?」


前方に少し大きな空間が見えた辺りでライラさんの悲鳴が聞こえた

僕は慌てて戻ろうとした


「くそっ!」


僕は何匹ものオークを斬り続けていた

だが僕を足止めしているかの様にオークはしぶとく食らいついてくる


まさか僕達は罠に嵌められた!?

でもオークにそんな知恵があるとは思えない

まさか上位種?

考えるのは止めよう

今は早くここを切り抜けてライラさんの元に行かないと


「ぐっ…」


オークの振るう拳に腕が当たってしまった

今ので左腕が折れてしまった


「後2匹…大丈夫。まだいける!」


僕は既に何十匹ものオークを死体へと変えていた

奥に見える出口を塞ぐオークは残り2匹となった

右腕だけでもいける


僕は1匹の首を斬り飛ばし、もう1匹の拳を避けながら足を斬る

体制を崩したオークの首を斬り飛ばし、洞窟を出た


「フェスさん!」

「ミル!早く二人を守って!」

「はい!」


外にはフェニックスの姿になっていたフェスさんの後ろにミーアとライラさん、それを囲むようにオーガとオーク、更に数段体格の良いオーガとオークがいた


僕は急いでフェスさんの元に行き、ミーアとライラさんの前に立った


「何故オーガとオークが?」

「分かんないけど今はどうでもいいでしょ。ミル、フェスが倒してくるからしっかり守っててね」

「はい。お願いします」

「任せてよ!」


オークもオーガもフェスさんが動き出したのが分かり距離を開け始めた

上位種のオーガ、オークを上回る大きさの伝説の不死鳥

自らが相手しているのは最強種である竜種とも並ぶ不死鳥

そんな相手に逃げない事が僕は気になった

やはり知能が足りない等と思ったけど、オークとオーガが手を組んでいるこの異常事態が僕の不安を煽る


「フェスさん!」


僕の声にフェスさんが反応する事はなかった

蹂躙を開始したフェスさんは既に散らばったオークとオーガを狩りに行ってる


「やっぱり…」


あぁ…これ程自分に力があれば良かったと思う事はない

森の木々を踏みしめ、一体何処に隠れていたのかそれはやって来た


「ギガンテスベルグ」


10メートルを超える巨体に4本の腕

更に1本1本には斧の様な物まで持っている

強靭な肉体には剣は意味なく、魔法では少量ダメージしか与えられないと言われるギガンテス

なのにギガンテスの上位種であるギガンテスベルグ…討伐ランクはSランク

今の僕では勝てる訳がなかった

勝てないだけならまだいい、だけど僕には守るべき2人がいる


「ライラさん、ミーアを連れて逃げてください」

「え?」

「早く!」

「お兄ちゃんも一緒に逃げるの!」

「ミーア…駄目なんだ…弱い兄ちゃんでごめんな。ライラさん、妹をお願いします」

「絶対、絶対に生きて帰って来て下さい!」


そう言ってライラさんはミーアを抱き抱えて走り去って行ってくれた

ミーアの泣き声が聞こえる


「大丈夫、フェスさんが戻って来てくれるまでの時間稼ぎだからさ」


フェスさんでもギガンテスベルグに勝てるかは分からない

完全に成長したフェニックスであったなら負ける事はまずないだろう

でも産まれたばかりのフェスさんでは勝てない可能性の方が高い

それでも僕なんかよりは勝てる可能性はある


「ミーアは泣き虫だから僕がいてあげないと駄目なんだ!」


ギガンテスベルグの4本の内の1本が動いた

僕は必死に剣を前へと持ってきて斧の力を受け流す

だけど視認ギリギリの速さで迫る斧の力を完璧に受け流す事は出来なかった

かなりの距離をとばされだが、すぐに体制を整える


だが目の前には既にギガンテスベルグの斧が迫る

慌てて体をずらして避ける

地面へと深々と刺さった斧から視線をギガンテスベルグへ向けると斧を振り上げていた

すぐに後ろへととぶ

僕がいた場所に巨大な斧が地面へと深々と刺さった

更に横凪ぎにされた斧をしゃがんで避けて視線を戻す


「はぁ…はあ…」


あれから何時間経ったのだろうか

いや、実際には数分だろうけど、一撃一撃に死を感じさせる攻撃に精神にも体にもかなりきてる


「フェスさん…まだですか」


森の方にみえる黒い炎を見てそう思う

そしてそれが決定的な隙となった


「しまった!」


迫りくる斧に慌てて剣で防御するが、咄嗟の事で受け流す事が出来ずに吹っ飛ばされてしまった

見ると剣も折れてしまっている


対抗する手段が失われた

必死に立ち上がろうとするが足に激痛が生じて動けない

見ると折れた剣の先が反対側まで顔を見せている

貫通するほどに突き刺さったわけだ


ギガンテスベルグは獲物が傷ついたのが分かり、ゆっくりとこちらへ向かって歩いてくる


「ごめんなミーア…僕は…僕は格好の悪い兄ちゃんでごめんな」


ギガンテスベルグが斧をゆっくりと振り上げるのを見て僕は目を閉じた




でも何時まで経ってもその時が来る事はなかった

ゆっくりと目を開いた

黒い炎を纏ったフェニックスが翼を広げて止まっていた

ギガンテスベルグは斧を振りかぶったままで止まっている


「フェス……さん?」


黒いフェニックスは徐々に体が斜めにずれていく


「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ!」


ゆっくりと…そして確実に上半身が下半身から離れていった


「僕を守って…そんな…」

(悔しいのですか?)

「悔しいに決まってる!僕に力がないせいでフェスさんがっ…」


何処からか声が聞こえる


(力が欲しいですか?)

「欲しいです。皆を守れる力が!」

(良かったです。皆も予言の日の為に動き出したみたいですし、まだ時間はあります)

「予言の日?それよりも貴女は?」

(予言の日についてはまた今度。私は6人の精霊王の1人、ライトニング。雷の精霊王をしています。さて、詳しい話はまた今度にして、まずはこの状況をどうにかしましょう)

「はい、フェスさんの仇を討つために力を貸してください」

(喜んで、マスター)


静寂を突き破る様に雷鳴が轟く

一瞬の出来事だった

天より放たれし雷にギガンテスベルグはゆっくりとじめんに倒れた


この日、世界の5つの場所で精霊王と共に立ち上がった者達がいた

予言の日の為に動き出した精霊王

予言の事を知る数少ない人の中に入る事になる精霊王に見初められた5人


ここから世界は急変する


そう予言の様に









闇は光の中にある

光もまた闇の中にある

光があるから闇は生まれ

闇があるから光は生まれた

世界に光が覆うとき、闇は動き出す

闇の封印が解かれ、この世界を闇が支配する

悲しみや苦しみが世界を支配する

絶望が世界に溢れ、混乱が世を支配する

死の蔓延する世界となるとき、この世界は自らの犯した罪に気がつくだろう

まもなく罪を償わせる為に彼の封印が解かれる

彼の封印が解かれし時、この世界は終焉を迎えるのであろう

彼の感じた悲しみを、絶望を理解することは出来ない

この世界に住む私達では彼に許してもらうことなどは出来ない


私達が犯した罪は重すぎる

私達は知らずに仮初めの平和の中で生きすぎた

私達は罪を償わないといけない


抵抗してはいけない

これは神による断罪の儀式なのだから


私達人の犯した罪を償わせて下さい

私達の命をもって



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