ソフィの暴走
「はぁぁ!!」
ミルが下から木刀を振り上げる
木刀を受け流し様に腹に目掛けて蹴りを放つ
ミルはしゃがんで避け、雷魔法を放ってくる
それを握り潰し足止めの闇魔法を放つ
ミルは後ろや横に移動しながら避けているが、この魔法は追尾機能式だ…
ミルが避けている間に後ろに回り込み、後頭部にデコピン…
「痛っ!!」
「気をとられ過ぎだ」
「すいません…」
今の模擬戦で悪い所を指摘し、対応の仕方を教える
最近ミルの動きが良くなってはいるが、まだ隙が多すぎる
「今日はこれで終わりにするか…」
「…師匠、もう少しだけいいですか?」
「体を休める事も大事だぞ?」
「分かってます…ですが後一回だけ駄目ですか?」
「ふふっ、それなら私が相手になってあげますわ♪」
そう良いながらソフィが家から出てくる
ソフィはいつも俺達の特訓を眺めているだけなのだが…
何かあったのだろうか?
「お前が良いのなら任せるが…急にどうしたんだ?」
「私思ったんですわ…今の私と狂羅って新婚さんに見えるんですのよ♪
子供は3人で、長男のミルに長女のフェス、次女のミーア…そうですわ!!
これからは私の事をハニーって呼んで下さいな♪
私もダーリンって呼びますわ♪」
「何を言って…」
「はぁ~夢みたいですわ」
ソフィは自分の世界に入っていった…
正直、ソフィの頭の中が怖い…
ふとミルを見ると苦笑された…
ミルにまで同情されるなんて…なんだかやる気が…
「ミルもこれからはお母様って呼びなさい!!」
「えっ!?…僕もですか?」
「当たり前ですわ」
「でも…ソフィさん、僕には」
「はい?」
「………僕には」
「ミル?」
「…はい、お母様」
「良い子ですわね」
ミルが抵抗するが、抵抗も虚しく直ぐに制圧された…
今度は俺が同情の目を向ける…
(師匠…僕にはお母さんがいるんですが…)
(諦めろ…)
(はい…)
「「はぁ…」」
俺とミルは目で話し合い同時に溜め息をついた…
ミルとの特訓を終えた後、学校に向かう
クラスの連中やカイラ、シェルとエレナと軽く挨拶をしてから席に着く
「今日はこの前言ったとおり選抜決めを行いたいと思います」
マルチ先生が入ってくるなりそのまま言った
五校王座決定戦、通称五校戦の出場者は一つの学校につき10名が基本だ
それに控えが5名の計15名である
五校戦とは5つの国の優勝校が戦う場であり、その前に各国で五校戦への出場校を決定する予選が開かれる
予選は力と技の精度を重視するため勝ち抜き戦とパレット(的に当てる競技)の二つで決める
五校戦はこの二2つ以外に更に3つが増える
「今回は控えが2つ埋まっているために残りは13人となるが頑張って選手になってくれ」
アレイル国にはここ以外の魔法学校は存在しない…
つまり予選はパスしているのだが、選手になる為には約500人以上の中から勝ちのこって選手になるしかない
「狂羅、俺も直ぐに行くぜ!!」
「あぁ期待してる」
「じゃあ行ってくる!!」
こうしてカイラの激闘が始まるのであった…




