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第十五話 番外編1(妹編)

めちゃくちゃ書きたい話ができたのでそっちを先に書かせてもらいます

私は、お兄ちゃんとお母さんとの夕食を終えてゲームに戻ってきた


「みんなお待たせ!」


「そこまで待ってないから大丈夫だよ」


代表してライが答えてくれる


「いや~、お兄ちゃんとお母さんと喋ってたら結構時間がたってて急いできたよ」


「あんたら家族は仲がいいんだね」


「あー...うん、そう...だね」


「なんだい?歯切れが悪いじゃないか」


わたしの返事に疑問を持ったライが質問してきた


「いや~、私お兄ちゃんと仲良くなったのってここ数年の話なんだよね」


「そうなのかい?」


「うん、みほねぇともそのころから仲良くなった感じ」


「そうですね~それまでは~避けられてましたからね~」


「そうなんですの?今では考えられませんが、なぜ?」


「それは、私が一人で空回りしてたからなんだ」


「何があったんだい?」




それは私もお兄ちゃんもまだ中学生だった頃の話、私は小さいころからお兄ちゃんとずっと比べられて失望されてきて、お母さんとお兄ちゃんやみほねぇ以外には褒められたことがなかったんだ


小学生の頃はお兄ちゃんを目標にして頑張ってたんだけど、いい点を取っても当たり前みたいな雰囲気でため息を吐かれたりしてさ、小学生の頃は我慢したんだけど中学生になってもそれが続いてさ、それで私をこんな状況に追い込んだお兄ちゃんを勝手に嫌って、避けててさ、そんなある時お兄ちゃんに聞かれたことがあったんだ


『なんで僕を避けるんだい?』だってさ


わたし、そんな質問をしてくるお兄ちゃんに怒りを覚えてさ、八つ当たりでいろいろ言っちゃたんだよね


『お兄ちゃんはいいよね!なんでも完璧にこなせる完璧超人で、私みたいな凡人の気持ちなんてわからないでしょ!どれだけ努力しても比べられるのはお兄ちゃんみたいな化け物だよ!勝てるわけないじゃん!なんで私が悪いように言われなきゃならないの!なんで私の努力を理解してくれる人がいないのよ!私にかかわらないでよ!ほっといてよ!』


そんなこと言ったらふつう怒るじゃん、でもね、お兄ちゃんは違ったの


『そうか、そんな風に考えていたんだね。よくわかったよ。でも色々間違えているね』


『え?』


『僕は完璧超人ではないよ、天才と言われていてそれは否定しない、しかし完璧じゃない、僕も人間さ、日々を歩み進化していく。この世に完璧な生物なんていない。自分を完璧と言っている者は進化をやめた愚物だよ。それに茜は僕に凡人の気持ちはわからないといったね、それはそうだ。僕は天才と言われているんだからね、しかしそれは逆のことも言える君たちに天才の気持ちはわからないだろう?』


『わかるわけないじゃん!』


『じゃあなぜ、こちら側に理解しろという?多数側の意見を無理やり通すのはやめたまえ、そして、これからが一番の間違いだ、なんで周りの目に、周りが勝手にしている評価に縛られている?』


『そ、それは...』


『君をそんな目で見てるやつらはほっといてもいいじゃないか、お前のことを見ずに僕を見てるやつらに言うセリフなんて〈黙れ、私は私だ!〉とでも言ってやれ。周りを気にせずに自分のしたいことをしたいようにすればいい、人間は思い込みで成長を止めているんだ君も自分を信じれば天才だよ』


その言葉が私にとっての心の支えであり、お兄ちゃんとのきずなの元なんだよね





「へ~、そんなことがあったんすね、たしかに凡人の気持ちはわからないすっけど、いつも自分が悪者の立場になるっすからね」


「ええ、意味の分からない理由でこちらを責めてくる者いますから気にしてませんでしたが、いいことをおっしゃいますわね」


「そうだね、アタシたちは周りを気にせずに突き進んで楽しんでるから天才なんだね」


「そんな事が~あったんですね~」


「うん、だから私はお兄ちゃんを信頼して仲良くなったんだよね」


「いい話を聞けたことだし、そろそろ攻略に行くよ!あいつに負けちまうからね」


「「「「おお!」」」」



楽しんでいただければ高評価お願いします

次は本編に行くと思います

次回もお楽しみに

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