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第十四話 幸運のリアル

今回は短いし、平和です

「さて、次は何をするかな?」


なんとなくやりたいことを終わらせた僕はすることが特に思いつかず悩んでいた


「そういえばログインしっぱなしで、飯とか食べてなかったな。いったんログアウトするか」


このゲームは現実の二倍の速さで時間が進むがそれでも12時間くらい連続ログインしてたのでいったん飯を食べに行く




「ほんとに12時間くらいしかたってないんだな、やはり腹が減っているな」


そう思いリビングに向かうと茜はもう戻ってきておりリビングでくつろいでいた


「あ、お兄ちゃんおかえり~」


「ただいま、お前も戻ってきたんだな」


「うん、このあと戻るけど今はみんな休憩中だよ!」


「そうか、ところで飯はあるか?」


「今お母さんが作ってるよ!」


「わかった...ところでお前、宿題は終わらせたか?」


「うぅ...なんで今そういうこと言うの~そういうこと言うお兄ちゃんはどうなのさ!」


「僕は宿題なんてないよ。Sクラスの特権の一つさ」


「ずるい~だからみんな余裕な顔してたの?」


「多分な、お前もAクラスだから少ないほうだろ?」


「一年にそんなの関係ないんだよ~、ほとんど一緒だからまあまあ多いんだよ~」


「そうなのか、僕は一年の時からSクラスだからよくわからないんだよね」


「うちの学校ってやばいよね、1~3年の中から30人を何らかの基準で選んで特権を与えるSクラスなんて作るなんてさ」


「そうかもしれないね、毎年変わるそうだけど僕たちは変わらないからね」


「だって天才が集まっているんだもんね」


「そうだね、例えば、お前とパーティーを組んでた杏子は日本女子サッカーの最年少代表、翠は陸上競技全部で世界記録を持っていたし、アンジェリカは海外で展開されている巨大財閥の令嬢だな、それに美帆は神の手と言われる医者だしな」


「それでお兄ちゃんは世界一の投資家で資産家でしょ?」


「運が良かっただけだよ」


「それがやばすぎるんでしょ?」


「さあ?それよりも、なんで何も教えなかったんだ?」


「え゛?な、なんのことかな~」


茜は見るからに慌てた様子だった


「どうしたんだい?僕に勝ちたいんだろう?頑張って言い訳を考えなきゃね」


「何で知ってる?」


「考えればわかすことだからね。あいつらにもばれただろ?」


「...はい」


「くっくっく、本当のこと言うとね、僕たちみんなは多少の読心術が使えるからなんとなくわかるんだよだからバレバレだったわけだね」


「何でそんなことできるの?」


「うちのクラスに腕のいい精神科医がいるからね」


「みほねぇ?」


「美帆は外科医だよ」


「ほへ~」


茜が何かに納得したところでキッチンのほうから声が聞こえた


「幸く~ん、茜ちゃ~ん、ご飯だよ!」


「「は~い!」」


母さんから声がかかり二人で飯を食いに行く


「二人ともゲームは楽しい」


「うん!とっても楽しいの!!」


「ああ、いろいろ面白いことが起こって飽きないよ」


「ふふふ、よかったわ~」


母は僕たちの話を聞くときはずっとにこにこしている


「そんなに僕たちの話を聞くのは楽しいかい?」


「もちろんだよ!二人が楽しいとママも楽しくて二人が幸せだとママも幸せなんだよ!」


「そうか、なら母さんの前では楽しい話をたくさんしないといけないな」


「わたしもたくさんするよ!」


「ふふ、ありがと!...あ!そうだ!二人とも夏休み明けに授業参観があるでしょ?」


「ああ、たしかあったはずだな」


「うん、私も聞いてるよ」


「ママ、ビデオカメラ準備して参加するからね!」


周りに花が飛んでいる幻が見える


「高校生にもなって授業参観なんて誰が来るのかと思っていたがここにいたな」


「私も同じ気持ちだよ」


「母さんは学校行事とかに積極的に参加するんだったな」


「昔、体育祭に体操服できたことがあったよね」


「なんで現役時代のが今も入るんだろうって疑問が強すぎるのと恥ずかしいを通り越して面白かったもんな」


「だね、一緒に写真めっちゃとったもん」


「文化祭に制服で来たりしたもんな、俺の上着着て、お前のスカートはいてた時、不覚にも可愛いと思ってしまったな」


「あの時が一番面白かったもんね、普通にナンパされてたもん」


「ふふふ、今度はどんな服装で行こうかな~」


「頼むから、普通の服で来てくれ」


「まかせて!」


「母は強しというが、うちの母は強すぎるんだよなぁ」


「だね」


そのあと、僕たちは楽しく食事を楽しんだ


















次は頑張るんで

次回もお楽しみに

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