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Jewely-宝石-  作者: 梨仔
6/6

。*約束*。




『亜久阿…協会に行かないか?』実くんは急に私に言った。『え??』協会??何で??『あ…結婚式場なんだけど…さ。』私たちは結婚するの??…年齢的に無理なんじゃ…。『何しに行くの??』不安と期待。

『亜久阿…との約束を一緒に叶えに行く。』そういうと実くんは私の手を無理やりひっぱった。

『みっ実くん!!やめてっ…私たち…何も約束していないじゃない…』私がそういうと実くんは手を離す。

『……のむよ…』『えっ……??』『頼むから…思い出してくれよっ…』実くんの目から溢れる静かな少ない涙。

その涙もそのうち大粒になって実くんの頬をつたっていった。まるで今まで我慢していたのかのように。

私は実くんをただ見ることしかできなかった。自分でもわからないけれど動けなかったんだ。

その時私の頭に1つ…また1つと思い出が刻まれていくように思い出し始めた…。

実くんと受かった高校の事。実くんのために泣いた事。実くんに告白されて付き合う事になった事。

そして…実くんと約束した。『高校を卒業したら結婚しよう』…………。


私は静かに泣いていた。からからに乾いていた口が開く。『みっ…みの…る?????』

実は私のほうを思い切り向いた。『亜久阿…思い出したのか???』

実は私をお姫様だっこして私の家に向かった。今は午後20時。親がいる。

『ちょっ?!実!!』あっという間に私の家についた。ガチャ。

実は私をお姫様抱っこしたまま親に話し始めた。『亜久阿さんを俺に下さい!!!!!』

無論。門限過ぎている&この状況。お父さんがうなずくはずがない。

『なっなぁんなんだあぁぁぁ!!君はぁぁぁああああ!!!』

大声で怒鳴るお父さん。『実!!上行こうっ』そういうと私は怒っているお父さんを残して

実と部屋へ向かった。『ちっくしょーー…俺の何が駄目なんだよー…。』

実はすねながら怒っていた。『あの状況だったら誰でも「うん」なんて言わないよ。もー落ち着きなよ。』

『だっだって…早く亜久阿と家族になりたいんだよ!!??』実はサラッといった。

『しょうがないでしょ。でも高校卒業したら。っていう約束なのに?まだ2年生だよ??約束はまもりなさい。』

私はそういいながらベットに座る。『今日は泊まっていきなよ??どうせ明日からゴールデンウィークだし。』

『それって…??誘ってる??』実は真剣なまなざしで私を見つめる。

『はぁ??!!違うに決まってんでしょ!!勘違いするな!!2人は今日だけ!!明日は衣宇と恋くんを呼んで

 皆でお泊りするの!!!!』私は怒りながら実を甘くにらむ。すると実もすねてにらみ返し、

『ちぇっ。まぁいいや。』そういうと実わ下に降り、帰ろうとする。『あれ??帰っちゃうの??』

『違う!帰る訳ねーだろ。荷物とりにいくんだよ。ゴールデンウィーク中の分。金もな。』

そういうと実は私と手を繋ぎ実の家に向かった。

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