宝石
『そぉなのぉ?』そっかぁ…ぢゃなくて!!なんで恋君嘘ついたんだろう…衣宇は不思議そうに恋を上目遣いで見ていた。
『そうだよ』その時恋君がチラッとこちらを向き言った。『さっきは悪かったな。よかったら友達になんねぇ?』と言いながら恋くんは手を出す。私も手を出し。『亜久阿です…よろしく。恋くん』実はそれを見ていた。『亜久阿』低いトーンの声に私は振り替える。正直顔が見れなかった。
『なっ何??』動揺見せっぷりの私には戸惑いを隠せない。その空気に耐えられなくなった私は衣宇に声を掛けた。『衣宇っ!!教室戻らない?』『え―もう??わかったょお…ぢゃあね恋☆』『……』無視??!!彼女なのに?!『じゃあな。亜久阿』頬をピンクに染めそう言う恋くんは凄く可愛くて。
『亜久阿…私…実くんが好きなの』そう衣宇が言ってきたのは告白を放置して
1週間が経った頃だった。『え??!!恋くんは?』
『だいぶ前にわかれた。お互い好きな子いるから別れようって。』ほぉ…そうですかぃな。『まぁいいんじゃない?頑張って☆』『でも…実くんは亜久阿じゃん…』そうだった。うちってば無神経すぎ…
『でっでも私は実じゃないし?!安心しなって!!』
その言葉を衣宇に残して私はF組へ行った。『実…いる?!』『実なら屋上だけど。』私は急いで実のいる屋上へ向かった。
『みっぁっ…ぁんっ…』
甘くエロイ声。なんだろ??『みっん…実ぅ』
えっ…実?!!!
ガチャン!!
やばっ…私はすぐに隠れる。『実ぢゃあね』
女の子はこちらに気づかずに通りすぎた。ムカムカする。なんで??この前から実にムカムカする。モヤモヤする。ドキドキする。
私…もしかして??
『亜…久阿?』
トクン……………
低い実の声。
自然と顔が熱くなる。
『そっそうだけど』
私はドアをあけて実を
精一杯の平常な顔で見る。『見た??』『見た』
実の見た??と言うのは
さっきの女の子の事だ。
『…私に告白したくせに』『だってどうせ無理ならって思ってたら…』
ドキドキする。
『そんなんわかんないじゃん。私だって悩んでるから』目が見れない。恥ずかしい。『おいで亜久阿』
言われるままに私はあぐらをかいている実の足の上に座る。チョコンと。
『亜久阿おめぇ…』
『じゃあおりる!!』グイッ私が立とうとしたときに
実の手が私を包んだ。
ごめん。衣宇…
私実が好き…大好き。
だから…衣宇に実は
渡せない。ごめんね。
私は心のなかでそういうと実の腕の中にはいり放課を過ごした。
『ごめんね。衣宇』
教室に戻った私は衣宇に
自分の気持ちを伝えた。
『ぁ―だるかった!!』
『え??』
『実くんが好きなのは嘘!!だって衣宇わ恋だもん☆』『でも好きって…』
『実くんに協力してって言われたから☆( ̄∀ ̄)』
私は安心した。自分の大親友がライバルなのは絶対嫌だから。じゃあ…実にも伝えなきゃ…
―放課後―
ピーンポーン。
『はぃ』実の低いエロイ声。私の好きな声だ。『あっ亜久阿だけど…』恥ずかしくて声がでない。ガチャッ私服の実は見慣れた姿なのにカッコよく見える。
『おいで』二回目の実のおいで。嬉しい。
『あのね今日は…ぇっと…』自然と声が小さくなる。『何??はっきり言って』
実は顔を近づけてきた。
約三センチ。“(ひゃぁ―…はずい…)”『こっ告白の返事いいにきた!!』
実は最初ビックリしてたけど正座をしはじめた。なりゆきで私も正座をする。
『いつでもどうぞ』
私の答えは決まってる。
『私でよければ。お願い』