亜久阿の涙
『は??肉体関係??』
私には全然意味すら
わからなかった。
すると背高の男の子は
こう言った。
『うーん…しいて言えば体だけの関係♪♪♪』
プッチーン…。
私の中で何かが切れた。
パチンッ!!!!!!!!
『わっ…私と実の事を悪く言うなんて許せないっ!!!私だけならまだしも…実を悪く言わないで!!!!いつだって私に味方してくれた。だから許せないっ!!許さない!!!!』すべて言い終わった私の目には涙でいっぱいで何度も頬をつたっていた。何も考えてなくて。でも実を悪く言うのは許せなくて。ただ言う事でいっぱいいっぱいでいっぱい…。
その時に実が初めて口をひらく。『亜久阿。俺…。』実は頬をつたる涙を拭いてこう言った。
『亜久阿…好きなんだ。亜久阿の事が付き合って。』実の顔はいつになく真剣でいかにも冗談には見えなかった。『か…考えてみる』すぐに断るのは嫌だった。『うん。じゃあもう帰りな?自分のクラス。』
実は優しくそう言うと教室まで送ってくれた。
『じゃあ…帰りね…』
『お―ちゃんとヤれよ。』そう言い残し実は帰った。気が重いなぁ―…
ガラッ!!
私は携帯を残した席に座り携帯を開く。
一通メールがきていた。
実
Re:
[本文]
さっきはさごめんな…
『小澤!!』先生に呼ばれすぐに携帯を閉じた。
『あっ!初めまして!!小澤亜久阿です!』
私がメールを見ようとすると自己紹介が始まっていて私の番だった。
後ろの席の子の番が終わり話し掛けてきた。衣宇と言った。
衣宇はすごくハイテンションで付いていくのが大変そうだけど私も静かじゃないのでちょうどよかった。
『あ!?亜久阿?かぁわい→!!!!!♪♪☆☆背も案外小さめ?本当かぁわい→ね!!!!髪は地毛茶髪?』
衣宇は質問攻めで正直すこし引いていた。衣宇はそれに気づいた様子。
『あっゴメンね!?衣宇こういう可愛い友達初めてだから…いつも衣宇みたいなパッキンの友達だから…』
『そっか…私クラスで浮いてるんだ。地毛茶髪でメィクもしてなくて制服も皆オシャレに着こなしてるのに私はそのままで。地味じゃん。みじめってゆうか…』
私は思ってたつもりの言葉がいつのまにか口にだしていた。目の前にいた衣宇は泣いていた。
『そっ…んな事なぃぃ―』『衣宇ゴメンね。私は大丈夫だから』
そう言って私は前を向くけど衣宇は酷くなるばかり。