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大前田英五郎 (栄五郎) 愛用の 煙草入れ  上州  侠客  関八州の大親分

作者: 舜風人

☆様々な理由から「写真」は割愛させていただきました、ご容赦くださいませ。







大前田英五郎 栄五郎ともいう

今の群馬県に生まれた博徒の大親分である。


本姓は「田島」と言い、上野国 大前田村生まれ、今の群馬県前橋市である。

寛政5年生まれ



親もやくざの博徒であったという、栄五郎自身も若くして博徒で鳴らし、切った、張ったの明け暮れだったようだ。


幕末ころの上州は博徒が跋扈することで有名で

上州長脇差と称する博徒が盛んにショバ争いをしていたようだ。

ではなぜ群馬がそうだったのか、。

一つには養蚕で女衆が日銭を稼ぐという風土があり

男はその金でばくちに明け暮れる?という風が盛行したようだ。

更に当時幕末の群馬は諸藩。所領が複雑に入り組み統治が末端まで及ばないいわば無法地帯と化していたようだ。

こうした風土で上州はいわば博徒が多数輩出したといわれているのだ。


最も有名なのが 国定忠治である


講談になり

映画になり

歌謡曲になり


知らない人はいないだろう。


今回私が取り上げるのが

大前田英五郎である。


さてこの人若いころは各地で刃傷沙汰を繰り返して諸国を渡り歩いて逃げ回ったようですが


やがて郷里へ帰りそこで各地の自分の息のかかった縄張りから上がる金で暮らしたそうです。


そして縄張り争いの仲裁人として 名をあげたようです。

まあそういう人徳というか、リーダーシップがあったのでしょう。


その仲裁によってやがて関東一の大親分という称号が奉られるようになったそうです。


そして侠客たちの争いをうまく収めたので「和合人」と呼ばれるようになったそうです。

この人の風貌とか体形はいわゆるでっぷり形でどっしりした風格があったようです


郷里に帰ってからは自分が切った、張ったは、せずにもっぱら仲裁役に徹したので

命を狙われることもなく

お上につかまって処刑されることもなく


なんとヤクザにしては異例の

82歳の長寿を保ってなくなりました。


辞世


あらうれし ゆくさきしれぬ 死出の旅




大前田英五郎  親分 愛用  煙草入れ





さて国定忠治の煙草入れは有名で

前金具がそろばんというものですが

写真も残っています。

結構豪華?ですね?鎖で吊るすようになっていますし、根付の面白い意匠です。





清水次郎長 愛用の煙草入れです

棧留革提げたばこ入れ

前金具は、銀 金銅象嵌龍彫(菊川)。裏座は、四分一長板。緒締は、四分一。根付は、象牙 獅子彫。鎖は、四分一18本組。 筒は、共筒。江戸後期。これはいかにも東海道の大親分にふさわしい?豪華版ですね。前金具も銀製だし、根付は象牙ですし


またキセルも、彫りが素晴らしい、



が、、大前田英五郎の煙草入れはほとんど知られていないようなので

今回私が解説してみたいと思います。


甲州印伝革の特大の煙草入れです。

煙管入れが25センチの革製

莨入れが11×16,5センチの革製

前金具は11センチもある大きな木彫のボタン図、金箔塗

裏金具は銀製の大きなもの、

煙管は26.5センチの真鍮製で吸い口が銀?です。


という大きなものです。


まあ確かに大きくて立派ですが?上記の親分たちのものと比べると、、、、あまりにも、、「質素」ですよね。


貧弱だ、、と、、言ってもいいでしょうね。


博徒の煙草入れといえば

龍とか

虎とか

威勢のいい図柄の大きな銀製の前金具、、

銀の鎖でジャラジャラと腰につるして、、


銀の大煙管でと、、相場は決まっているが、、、、、、、、、




それにしても、この煙草入れ、、あくまでも伝承ですからね。


大前田栄五郎が使っていたらしいよ??


という伝承にすぎませんからね、証拠なんてありませんよ、


ということはこれ以外にも。実はもっと、豪華な煙草入れを持っていて、、


これは、日常遣いの2級品で??


なにかの褒章に、誰か、子分にでも、くれてやったものが伝わったということかもしれませんよね?




仮に2級品?でも?


このたばこ入れはなんと前金具が「牡丹の花」図です。しかも木製ですよ、金が塗ってありますが、



前金具は、まあ、大きくてもせいぜい、7センチが限界です、


それが、、大きさは13センチという、きょだいなものです、


こんな大きい前金具は見たことありませんよ、




牡丹は「花の王」と言われてまさに関八州の大親分にふさわしい図柄ですが

それにしても虎や龍でなく牡丹というのは

いかにも「和合人」という温厚な?人柄をしのばせるものではないでしょうか?


かざりっけのない、余りにも質素な「たばこいれ」で、、、、しかも花の図とは???


だからこそ、切った張ったから、まぬがれて?ヤクザにしては異例の82歳という長寿を保ったのでしょう。

あるいは名古屋徳川家と昵懇だったとか?

そういう縁もあったのでしょうか?






追記  2022.4.18




大前田栄五郎の煙草入れの写真をとあるサイトで見つけました。


そこにあった煙草入れの写真は


あの清水次郎長の豪華な煙草入れとそん色のない


りっぱなものでした。




銀の重厚なつくりのキセル25センチくらいと


煙草入れ本体は、革製で前金具は竜?でしょうか。


銀の3本鎖で象牙製の饅頭根付(竜彫り)につながれています。


煙管入れは黒の革製で、重厚な感じですね。


やはりこれが本当の大前田栄五郎の煙草入れなのでしょう、


そして先ほどの私が記述した↑煙草入れは、、、、、


まあ安物で?いくつかあった代え用の煙草入れで?代用品で??


多分?舎弟にでもくれてやった?煙草入れ?なのでしょうね?


で?、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、舎弟が大事に保存しておいて

これが親分の煙草入れだぞ、、と、、語り伝えたのでしょうね?


そういう意味ではやはり?


それも大前打田英五郎の煙草入れ?であることには違わないのでしょうね??


大前田親分が数種類以上のたばこ入れを持っていても不思議はないのですからね。

その一つが、、先の私が紹介したものなのでしょうね?






こちらもどうぞ

https://ncode.syosetu.com/n2941fs/



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