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兄弟血戦  作者: 東武瑛
6/6

手を取り合って

李は弟のアジトの洞窟に入った。

突然の事に酒盛りをしていた男達は剣を抜いた。

李は男達を打ち倒し、弟と対面した。

「俺とお前は兄弟だ。乳母から聞いた。悪事を止め、真っ当に生きろ」と李が言う。

「今更、兄弟なんて関係無い」と言って、弟は剣を抜いた。

李が棍を付きだし、兄弟の対戦が始まった。

弟の剣撃は凄まじかった。

李は棍で剣を払うが、中々攻撃に転じられない。

しかし、弟は酒の酔いでスタミナを失って来た。

李が弟の手首を叩くと弟は剣を手放した。

「参った。兄さん助けてくれ」と弟が言うと李は「わかった。でも改心するんだぞ」と言った。

兄弟は手を取り合って、朝日に向かって歩いて行った。

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