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兄弟血戦  作者: 東武瑛
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支払い

茶と饅頭を待っていると人相の悪い男達が店に入って来た。

「カネはいつ払うんだ」男達の一人が店主に言った。

「もう、ちょっと待って下さい」と店主は答えた。

「そのセリフは聞き飽きた。娘を貰って行こう」

そのやり取りを聞いていた李は立ち上がり、男に詰め寄り「私が払おう」と言い、かねを出した。

「ほう生きな奴だや」と男は言い、カネを受け取った。

「また来るからな」と男は言い立ち去った。

「ありがとうございます」店主は礼を言い、お金は入りませんから、食事をして泊まって下さいと李に言った。

「カネは払います」と李は言い、二階の寝室に上がって行った。

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